スポーツ

性的暴行で逮捕の同志社大4人 恩師の“アメフト界の名将”が「残された部員にかけた言葉」

犯行に加わった容疑者ら(アメフト部HPより)

犯行に加わった容疑者ら(アメフト部HPより)

 泥酔させた20歳の女子大生に性的暴行を加えたとして同志社大アメフト部の4年生4人が準強制性交の疑いで京都府警に逮捕された事件。4人は性行為こそ認めているが、一部「女性と認識の違いがあった」という供述をしている。名門大の伝統あるアメフト部で何があったのか。4人を指導していた恩師が胸中を吐露した。

 逮捕されたのは同志社大アメフト部「ワイルドローバー」に所属する片井裕貴容疑者(21)、山田悠護容疑者(21)、濱田健容疑者(22)、牧野稜容疑者(21)の4人。アメフト部は関西学生リーグ1部に所属し、部員数は120人にものぼる。4人の逮捕を受け、アメフト部は無期限の活動停止を決め、9月から開催されていた秋のリーグ戦の出場を辞退した。

 近年、同志社大のアメフト部は1部と2部を行ったり来たりを繰り返すなど低迷していた。そこで今年の2月、古豪再建を託されたのが橋詰功ヘッドコーチだ。スポーツ紙記者が手腕を語る。

「橋詰さんの名前が広く知れ渡るきっかけになったのが、2018年に話題になった『日本大学 反則タックル問題』です。この騒動で指導陣が総入れ替えになるなどガタガタになった日大アメフト部の再建を託されたのが、監督として就任した橋詰さん。練習時間を削ってでも部員たちと密なコミュニケーションをとることでチームを立て直し、わずか2年で再び甲子園ボウルに導いた。まさしく名将です。昨年、契約満了で日大を去ることになった橋詰さんに、同志社大側が熱心にオファーをかけ、ヘッドコーチに就任していた」

 教え子4人の逮捕をどう受け止めているのか。橋詰氏に電話をすると「大学からも勝手に答えるなとは言われているんですが……」と困惑しながらも、丁寧にこう答えた。

──(容疑者の4人について)競技に取り組む姿勢はどうだったか。

「そうですね……選手として9月3日の試合(秋季リーグ戦初戦)にも出場していますし、優秀な選手で悪ふざけしたりサボるような学生ではありませんでした」

──山田容疑者は副主将でしたが、不真面目な部分などは見受けられなかったか?

「はい……そうですね」

──事件発覚後、橋詰さんから他の部員にはどんな言葉をかけたか。

「あの……、現状の説明だけをしました。説明できることはほとんどないんですけど、現状、『無期限停止になった』ということだけの説明をしました」

──今後の部の見通しは?

「私自身も全く分からない状況です、すみません」

 恩師の言葉は4人にどう響くのだろうか。

 

片井容疑者(アメフト部HPより)

片井容疑者(アメフト部HPより)

牧野容疑者(アメフト部HPより)

牧野容疑者(アメフト部HPより)

濱田容疑者(アメフト部HPより)

濱田容疑者(アメフト部HPより)

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン