バイクから振り落とされ倒れ込んだゆたぼん(公式チャンネルより)
「トライアル競技はオートバイ競技の中でも速度が遅く、重傷となる事故が比較的少ない競技です。しかし、レジャー目的や体験目的での乗車だったとしても、今回の動画での装備程度ですと、転倒時にハンドルが鎖骨や肋骨に刺さって肺挫傷で死亡する可能性や、ハンドルとレバーやタンクに指が挟まって手指の欠損の恐れ、チェーンやホイールのスポークに足先が挟まって足指の欠損など、重大事故につながる恐れがあります。
トライアル車のようなオートバイに子どもを乗せる場合、二輪車の(運転)免許だけでなく、きちんと知識と経験がある競技ライセンスを持つ大人が指導すべきだと考えます。今回の動画をよく見ると、転倒時にエンジンが止まる装置『マグネット式キルスイッチ』(手首と紐で繋ぐ)が装着されておらず、紐がぶらぶらしたままです。安全対策としては言語道断です」(小林氏)
なお、YouTubeには動画制作者に向けて《子どもの安全に関するポリシー》が定められており、そのなかには「未成年者が危険な行為に関与しているコンテンツや、未成年者に危険な行為をけしかけるコンテンツ。危険なスタント、挑戦、いたずらなど、未成年者にけがを負わせるようなことをさせてはいけません」といった規約も。同規約に違反したコンテンツは削除された上で投稿者に通知があるという。
「初めてのガイドライン違反であれば、事前警告を受けるだけで済み、チャンネル自体に罰則が適用されることはまずありません。ですが2回目以降の違反だと、チャンネルそのものに違反警告が発行される場合もあります。そして90日以内に違反警告を3回受けると、チャンネル停止になってしまいます。
今回の動画をきっかけに、『少年革命家ゆたぼんチャンネル』が停止する可能性もゼロではありません」(IT系ライター)
いくらゆたぼんに憧れているとしても、今回の動画は絶対真似しないように。