今後、角川氏は決断を迫られることになるだろう。
「今後もし会長が嘘をついていたことが明らかになれば、自ら責任を取って会長を辞任するか、あるいは取締役会を開いて会長の辞任を決議するということもあり得ます。そうした対応をすることで、会社としてしっかり企業統治しているということを世間に示すことができるわけです。
会社としてワンマンオーナーの会長を辞任に追い込むということは難しいかもしれませんが、このまま会社が会長に引導を渡さず、“成り行きに任せる”ような楽観的な対応を考えているとすれば、会社はさらに危機に陥ると思います」(同前)
KADOKAWAに角川氏の進退について尋ねたが、「コメントを控えさせて頂きます」(広報部)との回答だった。
大手出版社としての毅然とした対応を望む。
※週刊ポスト2022年9月30日号