「あくまでも国葬なので、当然ながら派手な演出もありません。それこそ、参列者が延々と献花する様子が中継されるような形になる可能性もあります。注目度が高いとはいえ、あまりにも“テレビ的”ではなく、見どころがまったくない。しかも、エリザベス女王の国葬があったばかりで、比較されることは避けられません。単純に参列者の“豪華さ”も見劣りしますし、参列者のファッションに注目が集まるようなこともないでしょう。テレビ東京の独自路線は別格として、通常番組内での中継にとどめたTBSは賢明な判断だったと言えるかもしれません」(テレビ局関係者・以下同)
毎日新聞の調査(9月17~18日)では、内閣支持率は29%まで下落。「政権の危険水域」と言われる3割を切った。
「歓迎されなかった国葬として、テレビでの中継でもネガティブな話題に終止することになるのでは。安倍元首相の足跡をたどる映像などもあるでしょうが、今の国民感情を考えると、あまり受け入れてもらえるとも思えない。この中継を受けて、岸田政権の支持率はさらに下がっていくはずです。旧統一教会問題やコロナ対策、五輪汚職という大きな問題を抱えているなか、いよいよ岸田政権の終焉が近づいてくる。各局の報道も、そちらに舵を切っていく可能性もあるでしょう」
国葬を開催すると決断したことで、自らの立場がどんどん危うくなっている岸田首相。国民から支持されない国葬だとしても、今後の日本の政治を占うターニングポイントになることは間違いなさそうだ。