国内

「『俺に死んでほしいんだろ』と罵声」「薬をウイスキーで何十錠も」札幌・22歳女子大生死体遺棄事件・容疑者の知人が見た孤独

容疑者のプロフィール写真(本人のものとされるSNSより)

小野容疑者のプロフィール写真(本人のものとされるSNSより)

 北海道・札幌市のアパートで女子大学生・瀬川結菜さん(22)の遺体が発見された事件。このアパートに住む小野勇容疑者(53)は、警察の調べに対し、瀬川さんの殺害を認める供述をしている。気になる2人の接点だが、瀬川さんがツイッターに死をほのめかす内容を投稿しているのを見つけた小野容疑者が自ら接触を図っていたことが明らかになった。

 すでに小野容疑者のツイッターやインスタグラムと見られるアカウントが特定されていて、そこには〈お約束していた方、2名ほどお約束解消になった。僕が必要無くなったみたいで何よりです しっかり生きてくださいねー!〉〈ちゃんと供養する〉〈人の道ってどこだったっけ?また踏み外しちまったな でも役には立てた・・・のかな?〉〈また死について悩んでる人の役に立ちたいな〉などの発言に加え、〈僕なんかを信じてくれて手伝わせてくれた人たちには感謝してる ひとり増えて3人になった〉という投稿もあった(いずれもツイッターより)。小野容疑者の知人が語る。

「小野は名が勇だから“いっさ”と呼ばれていて、社交的でした。自衛隊にいたことがあるといい、ミリタリーへの知識が詳しかった。その後はバーテンダーやタクシー運転手など様々な仕事をしていたと聞いています。私が彼と知り合ったのもミリタリーのイベントで、サバイバルゲームに使う銃のアドバイスをもらったことがあります。ガンダムが好きで宇宙世紀(ガンダムのシリーズ)について語り合ったこともあった。

 この2年ほどは疎遠になってしまったのですが、一連の報道やSNSを見てショックを受けました。僕の知るいっさはどちらかといえばぽっちゃりしていて、タトゥーなんて入っていなかった。最初は同姓同名かと疑うほどこの2年で風貌が変わっていました」

 この知人はミリタリーという共通の趣味で小野容疑者と意気投合。小野容疑者はミリタリー好きが集まるイベントでは実際に米軍が使っていたというジャケットや防寒具を着用するなど並々ならぬ熱量を注いでいて目立っていたという。

 この知人はコロナ禍になっても小野容疑者と連絡は定期的にとっていたというが、一昨年秋、深夜に突然かかってきた連絡で関係が崩れることになる。

「電話をとるなり、いっさから『お前も、俺が要らないと思っているんだろう』『俺に死んでほしいんだろ』と罵声を浴びせられました。突然のことなので何が何だかわからず戸惑っていたら、電話が切れました。

 その後、本人からは謝罪の連絡がありました。最近、心のバランスを崩してしまい、薬を医者から処方されている。それも効果がなく、ウイスキーで何十錠も流し込んで服用している。仕事ができなくて生活保護に助けてもらっている。そんなことを言っていた記憶があります。それから私もなんとなく疎遠になってしまいました」

 もちろん、薬とアルコールを一緒に飲むのは危険であり、絶対に真似してはいけないことだ。SNSを見ると、最近も数万~10万円近くするミリタリーナイフを購入するなど趣味への興味は失っていないようだが、飲んでいた薬やタトゥーについての投稿も目立っていた。

 警察は余罪についても捜査を進めている。

容疑者のものと見られるTwitterアカウント

容疑者のものと見られるTwitterアカウント

容疑者のものと見られるツイート内容

容疑者のものと見られるツイート内容(1)

容疑者のものと見られるツイート内容(2)

容疑者のものと見られるツイート内容(2)

容疑者のものと見られるツイート内容(3)

容疑者のものと見られるツイート内容(3)

小野容疑者自宅前

小野容疑者自宅前

捜査員がブルーシートを

捜査員がブルーシートを

外から見えないように厳戒態勢

外から見えないように厳戒態勢

多数の捜査員が出入りしていた

多数の捜査員が出入りしていた

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン