10月、マツコ・デラックス(50才)が、毎日納豆を6パック食べて痛風になったことを告白し、話題になった。納豆のプリン体が原因だと報じられているが、尿酸値を上げるのはプリン体だけではない。『毒になる食べ方 薬になる食べ方』の著者で管理栄養士の森由香子さんが言う。
「納豆のプリン体は吸収率が低く、よほど大量に食べない限り、尿酸値には影響しません。それよりも、フルーツなどの果糖やキシリトールなどの甘味料、アルコールの摂取そのものが尿酸値を上げるリスクの方が高い。“プリン体カット”と表記されているビールも、アルコールであることに変わりない。ほとんど意味はないでしょう」
一見、健康によさそうなフルーツにもリスクはある。果糖は砂糖よりも吸収が速く、脂肪として蓄積しやすいからだ。特に、近年の国産のフルーツは品種改良によって糖度が上がっているため、注意が必要だ。また、豆乳と牛乳も脂質が多いため、飲みすぎはカロリーオーバーに。ちなみに、牛乳の栄養素は光に弱いため、びん入りより遮光性の高いパック入りのものの方がよい。
※女性セブン2022年11月10・17日号