芸能

韓国エンタメが日本で積極的に開催する「ファンミ」とは? その中身を解説

古家正亨さん

韓国大衆文化ジャーナリスト・古家正亨さん

 コロナ禍から少しずつ日常を取り戻した今年、K-POPアーティストや韓国俳優の「ファンミーティング」のための来日ラッシュが続いている。そもそも、「ファンミーティングっていったい何?」「コンサートとは何が違うの?」──。

 いまさら人に聞けないそんな疑問にお答えすべく、韓国エンタメ界が誇る二大MCが解説する。今年日本で行われた人気アーティストたちのファンミ実況もご紹介。これさえ読めば、“ファンミ”が2倍楽しくなる!

 まずは、韓国大衆文化ジャーナリストでイベントMCも務める古家正亨さんに、K-POPのファンミについて教えてもらった。

ファンミではどんなことをやるの?

「ゲームやトークコーナーを通して、ステージでのパフォーマンスやドラマの中では見ることができないスターたちの素顔や表情を見ることができるのがファンミの醍醐味でしょう」(古家正亨さん・以下同)

●フリートークや質問コーナー
 事前に募集したファンからの質問に答えていくコーナーでは、スターたちの素が明らかに。「どのグループにも日本でイベントをやるときに、トークで花咲くメンバーがいるのが面白いです」。

●ゲーム
 会場全員参加の〇×ゲームや2択ゲーム、お絵かき、ジェスチャー、クイズ大会など、「アイドルたちのグダグダぶりですら、ファンにとってはたまらなく楽しい時間のようです」。

●私物等の抽選会
「〇〇のドラマで着用していた衣装」「昨日まで使っていたサングラス」「普段愛用している香水」など、お宝が放出されることも。

●ミニライブ
 コンサートより曲数は少なめ。俳優のファンミで歌が歌われるケースも多く、日本語の曲がセレクトされることも多い。

●会場のファンとの記念撮影
 どのファンミでも必ず行われる、エンディングのお約束イベント。

教えて! 古家さん 〜K-POPファンミーティングQ&A〜

Q.50代ですが20代のアーティストに、「オッパ!」って言ってもいいですか?

A.「オッパ」という韓国語は、年下の女性が年上の彼氏や親しい知人に対して使う呼び方ですが、公演中は年齢関係なく呼んでいいと思います。以前、FTISLANDのホンギさん(32)が、「最初はどうしようって思ったけど、韓国ではこの感覚を味わえないから新鮮でうれしい」と言っていたのが印象的でした。

Q.日本と韓国のファンミの違いは?

A.もともと韓国の初期のファンミは興行ではなく、ファン自身が企画して会場などを全部準備してスターたちを招くという形のものでした。日本ではさらにそれを洗練させて興行化しています。

Q.ファンミでのNG行動は?

A.日本ではイベント中に撮影することは禁止されています。激しい曲のときには立って応援、バラードでは座って静かに聴くという日本らしいライブの盛り上げ方を体感した韓国のアーティストたちは、そんな応援をする日本人ファンたちが「愛おしい」とよくステージ上で言っています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト