スポーツ

巨人がFA補強で全滅危機 長野久義、松田宣浩を獲得も他球団からは「怖くない」の声

今オフは積極的に動くことを明言していたが……(写真/共同通信社)

今オフは積極的に動くことを明言していたが……(写真/共同通信社)

 来季のV奪回に向け、秋季キャンプを行なっている巨人。シーズン中は厳しい表情を浮かべる姿が目立った原辰徳監督だが、巻き返しに向けて活力を取り戻している。

 11月10日、球団公式インスタグラムのライブ配信に登場。「(インスタライブを)見ている人にニュースを投げかけちゃおうかな」と語ると、「近いうちにね。かなりのベテランの野球経験を持っていて、ジャイアンツにはとても必要な戦力として、新たな選手を近いうちに発表しようと計画しています」と予告した。大久保博元打撃チーフコーチが「まだもったいないじゃないですか、監督」と選手の名前を出すのを止めると、「もちろん若い力も大事だけど、経験値を持ったね、ベンチでの一声、あるいは不調にチームがなっている時の一振りが非常に重要なことでね」と力説した。

 選手名は公表しなかったが、ソフトバンクを今季限りで退団した松田宣浩であることは明らかだった。翌日、球団は松田獲得を公表した。

 巨人を取材するスポーツ紙記者は、オフの補強戦略について声を潜める。

「松田はソフトバンクの戦力構想から外れた選手です。チームを改革する上でそのキャラクターは必要かもしれませんが、戦力としては過度な期待はできません。長野久義も無償トレードで戻ってきますが、若手が台頭する広島で出場機会を減らしていた。2人のネームバリューは凄いですが、もうレギュラーを張れる選手ではない。それよりFA戦略が全滅危機であることが深刻です。獲得に向けて調査していた阪神・西勇輝が残留を決断。西武・森友哉もオリックスが優勢です。大型補強が巨人の代名詞だったが、このオフは苦しい状況です」

 西を獲得できれば、阪神の戦力を削いで先発ローテーションの軸になる投手が1枚増えるはずだったところ、「阪神残留」はセ・リーグの勢力図にも大きく影響する決断だった。ただ、FA補強がチーム強化に直結するとは限らない。巨人は山口俊、丸佳浩、梶谷隆幸と他球団の主力をFAで獲得してきたが、移籍後に輝きを放ち続けている選手は多くない。2020年オフにDeNAからFAで加入した井納翔一は在籍2年間でわずか1勝に終わり、今オフに戦力構想から外れた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田文雄が「闇将軍」になる亡国自民党ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田文雄が「闇将軍」になる亡国自民党ほか
NEWSポストセブン