今大会では本田圭佑の解説も話題に
「選手がチャンスで決められなかった責任もあると思うが、やはりメンバーの選考から始まって、チームをどう強化していくというのは監督の責任ですから、8割は監督の責任だと思いますね。監督というのは状況を把握して、交代やシステム変更、戦術の変更など舵取りをしないといけない。選手は一生懸命戦っているし、監督の求めることを100%やろうとしていますが、チームコンセプトが見えないので戦いにくい部分もあると思うんです。勝敗に関しては監督が責任を取らないといけないでしょうね。ただ、選手も色々とバッシングを受けていますが、日の丸を背負っている以上は、自分が経験したことも含めて、結果が出なければ批判を浴びてもしょうがないとは思います」(城氏)
運命のスペイン戦、勝つためにはどんな戦術が求められるのか。
「ドイツ戦よりも強固に守らなければいけないし、コスタリカが日本にやったように前半は攻撃を捨てる。これを徹底しないといけないでしょうね。スペインはドイツとやっても70%のボール支配率があるチームです。ドイツ戦よりも圧倒されると思う。前半はとにかく粘り強く守備に全力を注いで、失点をしなければチャンスはあると思う。
キーマンとなるのはボランチの遠藤(航)、守田(英正)でしょうが、遠藤が出場できないかもしれない。とにかくスペインは強いので、全員で守るというのが大切ですね。センターフォワードを前田(大然)でいくのか、浅野でいくのかわかりませんが、全員で守備をする。ひとりでも欠けたらダメでしょうね。それぐらいスペインは強い」(城氏)
勝てるチャンスはどのくらいあるのか。
「前半で失点すればほぼ0%でしょうが、前半0対0でいければ、30~40%は可能性が出てくるかもしれない。私も現役時代に対戦しましたが、スペインはラテン系でもあり、調子が良い時はスーパープレーがどんどん出て手が付けられないが、うまくいかなくなると他人の責任にして試合中にケンカが始まるような気質がある。前半0対0で相手のイライラを誘えればチャンスはあります」(城氏)
ドイツ戦で見せてくれた大番狂わせは再現されるのか。決勝トーナメントが懸かった大一番となるスペイン戦から目が離せない。