創価学会の池田大作・名誉会長(時事通信フォト)
公明党候補のいない選挙区では、創価学会は推薦する自民党候補に支持者名簿を出させ、学会員たちが公示前に戸別訪問のローラー作戦を展開した。学会員が獲得した非会員の票は「F(フレンド)票」と呼ばれる。
「自民党の政治家を支えている宗教は創価学会が圧倒的でした」
そう語るのは40代の元学会2世だ。
「私も母も熱心な学会員で、選挙になると自公連立だからと地元の自民党候補の選挙を手伝ってきました。旧統一教会の信者や保守系団体の人はほぼ見たことがない。自民党を支援するのは創価学会員が圧倒的に多かった。
転機は母が75歳で亡くなったことです。全身にがんが転移し、『痛い、痛い、死にたくない』と言いながら。母と私は周囲の人に『創価学会に入れば病気もよくなる、幸せになる』みたいなことを言って折伏してきたのに、最後はかなり悲惨な闘病生活でした。正直、『母親の人生、信心って何だったのかな』と悩み、選挙活動も辞めて、学会も退会しました」
※週刊ポスト2022年12月23日号