ドナルド・トランプ前大統領の永久凍結されていたTwitterアカウントの凍結が解除されたとイーロン・マスクCEOが宣言、続けてラテン語で「民の声は神の声」とツイートした。2022年11月20日(picturedesk.com/時事通信フォト)
フォロワーの売買およびエンゲージメント率の水増し業者が多数、ごく普通に存在するということは、それも可能なのかもしれない。いわゆる「界隈」を出てしまえばなんてことはないが、Twitterという界隈でフォロワー数の過多(フォロワー数引くフォロー数など)はゲームの戦闘力にもなぞらえる。
「逆にインプレッション数を増やす業者や副業、バイトが増えるとも言えるでしょうね。Twitter社がそれを完全に阻止するのも難しいでしょう」
マスク氏がおよそ440億ドル(約6.5兆億円)で買収したTwitter社だが巨額の赤字を抱えている。これまで同様、対応にも限界はあるのだろう。この50代経営者は商売の邪魔をされたのもあるだろうがマスク氏に懐疑的で、これから背に腹を変えられないTwitter社が「ユーザーの何を売るか」まで予測していたが、確証はまったくない話なので割愛する。
しかしTwitterで趣味アカウントを積極的に活用している40代のWEBクリエイターは、「マスク体制以前のTwitterとTwitterJPが最悪だったから」という持論を踏まえ好意的だ。彼は2000年代、匿名掲示板「2ちゃんねる」でもコテハン(匿名掲示板であえて固定のハンドルネームを名乗るユーザー)で出入りしていた時代もあったという。
「一般ユーザーには関係のない話だと思います。フォロワー2桁とか3桁のユーザーならインプレッションが少ないのは当たり前の話で、むしろそんなユーザーが4桁とか5桁で『実はたくさん読まれてた』って喜びもあるでしょうし、周りも感心するでしょう。私のように純粋に趣味でやってる者からすれば、むしろ水増しのいけ好かない自称インフルエンサーや副業コンサル、情報商材屋のような『うさんくさい』アカウントは『ざまあみろ』ですよ」
またTwitterは元々、古くは彼のような一般ユーザーの交流の場だったとも語る。
「昔はたわいもない日常や趣味をつぶやく場がTwitterだったんです。それなのに商業主義が入り込んできて、セルフプロデュースだ、マーケティングだ、有名無名の連中が一発儲けようとハリボテのアカウントで好き放題荒らしまくった。転売の副業セミナーとか情報商材屋とかキラキラを売る意識高い系コンサルが幅を利かせて、それだけならまだしも売れなくなった芸人が政治のデマを撒き散らしたり、それに政治家どころか大臣まで乗っかったりする。もちろんTwitter社も商売なのはわかりますけど、それを野放しにして結果が出なかったわけじゃないですか」