PL野球部は多くのプロ野球の名選手を輩出した。宮本氏もその代表格だ(筆者撮影)

PL野球部は多くのプロ野球の名選手を輩出した。宮本氏もその代表格だ(筆者撮影)

全盛期のPL野球部2世が高校球児になったのに…

 1月7日の総会後の取材で、私は桑田会長に「翌日に聖地で予定されているという面談の相手は、美智代夫人ですか」――と質問した。

「どなたが来られるのかはわからないですけど、幹部の方が対応してくださるということです」

 教祖が不在の中、美智代氏に直談判しない限り、話が進展することはないだろう。

 PL学園出身の現役プロ野球選手はミネソタ・ツインズの前田健太とオリックスに在籍する中川圭太のふたりだけになってしまったが、今春の選抜では慶応義塾の野球部員である清原和博氏の次男や、東海大菅生の野球部に所属する宮本慎也氏の長男の出場が予想される。また、KKコンビの1歳上の代にあたる遊撃手・旗手浩二氏の長男で、サッカー選手である怜央は、スコットランドのセルティックに所属し、大ブレイク中だ。PL学園野球部の2世がスポーツ界で活躍するのはOB会にとって明るい話題だろう。

 だが、OBの面々や高校野球のオールドファンが願う野球部復活の道が拓けていくことはとても考えられない。

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