「暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)の疑いがかけられているそうですが、常習的脅迫というのは3か月以上5年以下の懲役が課せられ、3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下 の罰金という名誉毀損に比べてはるかに重い。『常習的』というからには、それなりの数の告訴・告発がそろっているのでしょう。国会議員にかけられる容疑としては異例のものです」
ガーシー氏を取り巻く“カネの動き”も調べられている可能性がある。
「刑事事件においては常に余罪を意識しながら家宅捜索が行われます。動画の収益を管理する会社にガサ入れし、お金に関する犯罪捜査に長けた捜査2課も加わっているということは、カネの動きに関する容疑も視野に入れている可能性があります」(若狭氏)
警視庁の捜査2課といえば、東京地検特捜部と並び、贈収賄事件や詐欺事件、不正融資・横領などカネの流れを徹底的に捜査するプロフェッショナルな部署として知られる。
ガーシー氏の動画の収益を管理する会社の経営に携わる男性A氏は、過去に投資をめぐってトラブルになっている。全国紙記者が証言する。
「インターネットに誇大広告を掲載し、『1000万円とか1億円とか簡単にすぐ稼げる』『借金してでも参加したほうがいい』などと説明して投資の勧誘をしていました。1000万円送金した人もいて、ネット上では集団訴訟に向けた動きが発生していました」
なお、ガーシ氏は1月12日にライブ配信を行い、3月上旬に帰国することを宣言。家宅捜索については「たかが名誉毀損」とし、「お前らに会うことと、国会に出ること。理由はこのふたつしかない。任意の事情聴取は、まぁおまけかな。『帰るから顔出しますよ』くらいの感覚」として、警視庁の事情聴取を受ける意向も示した。
“死なばもろとも”精神で、身の潔白を証明できるのか。
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