茂木氏は地元・栃木県足利市の高級マンション住まいだが、資産公開を見ると、不動産より金融資産が目立つ。
有価証券の金銭信託が約6244万円、株も、IT企業の「eBASE」(32万株)など4銘柄を保有している。eBASE株の評価額は約1億8000万円、金銭信託と合わせてざっと2億5000万円の金融資産を持つ。
経済ジャーナリストの荻原博子氏が指摘する。
「政治家は国家の防衛のため、子供たちの将来のためと、国民が反対しにくい理由をつけて増税を迫っているが、全部でまかせです。実は、コロナ不況の中で、国の税収は年間10兆円も増えている。増えた税収を防衛費や子育てに回せば、増税の必要などないはずなのです。しかし、実際は増えた税収を地方などにバラ撒いているから使い切れないお金が基金に積み上がっている。それを隠して、“財源が足りない”と言っているだけです」
国民の痛みなどわからない資産家の政治家たちに、税制を任せては絶対にいけないのだ。
※週刊ポスト2023年1月27日号