流れは変わりつつあるものの、いまだ世間にワクチン後遺症の存在は浸透していない。それゆえ、体調不良がワクチンによる後遺症と自覚していない人がかなりの数にのぼり、ワクチン被害が見逃されていると鳥集さんは警鐘を鳴らす。
「胸痛、倦怠感、呼吸苦、筋肉や神経の症状、頭痛、ブレインフォグなどワクチン後遺症の症状は、コロナ後遺症の症状と似ています。新型コロナウイルスのスパイクタンパクが害を及ぼしていると考えられるので、共通の症状が起こって不思議ではありません。むしろ、ワクチン後遺症を『コロナ後遺症』と誤って認識している可能性もあります。
本来ならワクチン接種者と非接種者を長期間追跡し、受診率・入院率や総死亡率(あらゆる要因による死亡)を比較する調査が必要ですが、日頃からエビデンスを口にする国や医学会は、明らかにそうした科学的な調査を避けています。このままでは膨大な数のワクチン後遺症患者が見逃され、被害がうやむやにされる恐れがあります。
もし、私の本を読んで“自分の症状はワクチンの後遺症では?”と思う人がいたら、コロナワクチンの接種中止を訴えている医師らが立ち上げた『全国有志医師の会』のHPに、ワクチン後遺症に関する情報や、後遺症を診察している医療機関の一覧があるので相談してみてください。取材した人の中には回復に向かっている方も少なくありません。いたずらに不安になるのではなく、よくなると信じて治療に取り組んでほしいと思います」