都内の人気カフェで目撃された田中将大投手&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより)
日米通算200勝まで、あと2勝と迫っている巨人の田中将大投手(36)。かつてメジャーのマウンドで躍動したエースは、国内球団ファームで試練の日々を送っていた──。昨年、プロ18年目で初の未勝利に終わった田中投手は、11年間プレーした楽天を退団して今季から巨人に移籍。新天地での再起を目指す彼を支えるのは、“大切な時間”だった。
移籍後初登板となった4月3日の中日戦では先発として登板し、5回5安打1失点で586日ぶりの白星をマークしたが、その後は不甲斐ないピッチングが続いた。球団関係者が語る。
「1軍で3試合に登板して1勝1敗、防御率9.00という成績で、5月からは2軍で調整中です。ファームでは3試合に登板して防御率1.17と安定した成績を残していましたが、6月11日の日本ハム戦では2軍選手に5回4失点と打ち込まれ、本人も『立ち上がりが悪すぎる。どうにかしないといけなかった』と反省していました」
だが、前出の関係者は田中投手の1軍昇格が見送られている現状について、別の理由もあるという。
「巨人の1軍先発投手陣は、山崎伊織投手(26)、井上温大投手(24)、赤星優志投手(25)の若手に、実績のある戸郷翔征投手(25)、助っ人のフォスター・グリフィン投手(29)と層が厚く、2軍の田中投手にはなかなか声が掛からない状況です。
また、田中投手は中継ぎでの白星ではなく、長年、積み上げてきた先発投手として勝つことに強いこだわりを持っているといわれています。そんな背景もあり、1軍のマウンドが遠ざかっているようです」