セクシー女優たちが所属するプロダクションも、最近では新人女優へのリスク説明はとくに入念にしているという。ある大手プロダクション関係者が続ける。
「セクシー女優になることのリスクはきちんと伝えます。そうでなければ後にトラブルとなった際に、多大な損害を被るケースもあり、メーカーはもちろんプロダクションにとってもデメリットしかないからです。親バレや身バレなどはもちろんのこと、プロダクションによっては、過去の動画流出の事例を説明し、そのリスクについても納得してもらった上で契約を交わすケースがあるほどです」
澁谷氏は、提訴当日の会見で次のように吐露していた。
「私は今でも、セクシー女優だった過去に後悔も後ろめたさもありません。むしろその過去があるからこそ、現在タレント活動ができていることに感謝しています。
しかし日本では、無修正動画の制作や販売は『わいせつ物頒布罪』に該当するため、たとえ本人に過失はなくても流出してしまえば広い意味で犯罪に“加担”したことになる。そのトラブルに巻き込まれたことで、改めて今後も覚悟をし続けなければいけないのだろうと思いました」
作品の作り手であり、データ管理をも担うビデオメーカーには、今後さらなる管理体制の徹底を求めたい──。
取材・文/河合桃子