丸佳浩は右翼手での起用になる見込み(時事通信フォト)
今年も置かれた状況は厳しい。丸佳浩、ウォーカー、新外国人のブリンソンに加え、現役ドラフトで楽天から移籍したオコエ瑠偉、無償トレードで復帰した長野久義、ドラフト2位の萩尾匡也、外野に挑戦している増田陸、和製大砲の秋広優人と熾烈な定位置争いを繰り広げる。背番号「59」になった松原は春季キャンプでファームスタートに。侍ジャパンのサポートメンバーで活躍したことがプラスに働いたのか、サポートメンバーを終えると、1軍に合流した。
松原のネックとして、ボール球に手を出す、攻守で状況判断が悪いことなどを指摘される。巨人を取材するスポーツ紙記者はこう語る。
「本人も気にしているのでしょう。昨年は選球眼を磨こうとして逆にバットが出なくなって、持ち味の野性味が失われてしまった。ミスを恐れずにもっと思い切りやったほうがいい。個人的には他球団に移籍したほうが輝く選手だと思います。多少のミスに目をつむって、シーズンを通じて起用すれば結果は残せる選手です。走者を次の塁に進める打撃に磨きをかけ、淡白に凡打する打席をなくすことは大事ですが、そればかり指摘すると、小さくまとまって松原の良さが消えてしまう。盗塁王を取れる脚力と、2ケタ本塁打を打てるパンチ力を兼ね備えた選手はなかなかいない。このまま埋もれてしまうのは球界の損失です」
侍ジャパンで見せた輝きを、巨人でも見せられるだろうか。
お騒がせ者オコエも外野レギュラーを狙う(時事通信フォト)
長野も虎視眈々とレギュラーを狙う(時事通信フォト)
原監督も悩ましい?(写真/共同通信社)