杉下右京を演じる水谷豊と亀山薫を演じる寺脇康文

杉下右京を演じる水谷豊と亀山薫を演じる寺脇康文

「細かいことが気になるのが僕の悪い癖」の杉下右京は博識を活かして、これまで将棋や落語、ウイスキーなどさまざまな趣味がからんだ事件を解決してきた。その奥深い世界を語る右京の言葉を、我々も亀山とともに「なるほど、そういうことですか」と野次馬となって聞けるのである。その意味では、たとえばSeason15の15話「パスワード」の回で盲目の女性が扱う香水の成分について、見事な解説を見せた冠城亘(反町隆史)は、亀山とはまったく違う立ち位置の「相棒」だったことがよくわかる。

 もうひとつ、亀山には素晴らしい特技がある。まねのできない人懐こさだ。相変わらず、捜査第一課の伊丹(川原和久)とは、こどものような悪口を言い合っているし、妻の美和子(鈴木砂羽)にはにらまれたり、助けられたり。右京行きつけの小料理屋「こてまり」にもあっという間になじんでしまった。それはシリーズを彩る「人脈」にも通じる。

 今シーズンでは、第15話「薔薇と髭と菫たち」の回に登場したヒロコママ(深沢敦)と亀山の再会も注目された。なにしろ、Season1からの長い付き合い。こういう人脈ができるのも亀山の人懐こさがあってこそ。「おかえりなさい、薫ちゃん」ヒロコママのこの言葉を待っていたファンは、多かったはずだ。

 3月8日放送の最終回スペシャルに米沢守(六角精児)も登場、しかも事件が亡き小野田官房長(岸部一徳)の遺骨盗難!?ということで、ますますおなじみ感がアップするのは間違いなし。亀山の特技を堪能しなくっちゃ。

放送は10月スタート

いよいよクライマックスへ

初代の相棒といえば寺脇康文

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