2014年には津波により家と家族を失う一家の次男を演じた神木隆之介(2019年)
被災地と関係が深いのは佐藤だけではない。
「神木さんも2014年に山田太一さん脚本のドラマで、津波により家と家族を失う一家の次男を演じているし、仙台出身の岩井俊二監督の『ラストレター』の撮影でも宮城を訪れています」(前出・芸能関係者)
これまでも、熊本地震(2016年4月)の後には、『るろうにほん 熊本へ』(ワニブックス)という本を出版し、撮影でお世話になった被災地への恩返しをしてきた佐藤。こうした姿勢は、2021年の事務所独立以降、特に強まっているという。
「コロナ禍では、こども食堂への寄付を呼びかけるなど、独立後の佐藤さんは演技以外の活動にも熱心です。決して多くは語りませんが、復興支援や社会貢献への内に秘めた熱い思いを感じます」(前出・芸能関係者)
前出の『みやぎから、』の中で、コロナ禍で思いを馳せたのは10年前に大きな被害を受けた東北のみなさんだったと振り返りつつ、《震災から10年というタイミングは、決して区切りじゃなく、ある種のはじまりだということです》と語っている2人。佐藤と神木が紡ぐ復興の灯火は、この先も被災地を温かく照らし続ける。
※女性セブン2023年3月16日号