『ジェラシー運命にKissをしよう』が全国のCDショップ店員が選ぶ「第15回CDショップ大賞」の歌謡曲賞に選ばれた(インスタグラムより)
「レオンには、ギリシャ・ラテン語で『ライオン』、ゲルマン語で『カミナリ』という意味があるんです。社長から『今日からお前は新浜レオンだ!』と言われたときは、正直驚きましたが、インパクトがあって覚えやすいし、今では本名以上に体に染み込んでいます」
父は「は、か、た、の塩!」のフレーズでおなじみ「伯方の塩」のCM曲を歌った演歌歌手の高城靖雄さん。幼い頃から演歌や歌謡曲に囲まれる“昭和の男”の世界を生きてきた。
「車の中ではいつも演歌が流れていたし、見るテレビはプロ野球か歌謡番組。周りに演歌が好きな友達が1人もいなかったので、なぜだろう? とずっと不思議に思っていたんです。
野口五郎さん、西城秀樹さん、郷ひろみさんの新御三家に憧れるようになったのも父の影響が大きい。子供の頃は、父が世界で一番歌がうまい歌手だと思っていたので、その父が好きな秀樹さんを研究するようになって、知れば知るほど歌唱力やパフォーマンスの素晴らしさに圧倒されました。
どうにかしてその素晴らしさを今の若い世代にも伝えたいと思い、今も秀樹さんや五郎さんの曲をカバーして、イベントやテレビで歌わせていただいています」
新浜レオンの目標とは
高城さんはプライベートでは優しい父親だったが、歌に関しては厳格だった。
「デビューしてからも、なかなか『良かった』と言って貰えなかったですね。初めて認めてもらえたと感じたのは2019年にレコード大賞の新人賞をいただいた時。それまで一度も褒めてくれなかった父が『本当に嬉しい』と喜んでくれて、身が引き締まる思いでした。
レコード大賞もそうですが、父が出来なかったことをやり遂げるのが僕の目標であり、恩返し。NHK紅白歌合戦に出場することも大きな目標のひとつです。
よく父と共演しないのかと聞かるのですが、今はその時期ではないと思っています。もっと皆さんに覚えてもらえるようになって、いつか父と一緒に歌える日がくればいいなと思っています」