国際情報

中国海軍が空母艦載機のパイロットに初めて女性を採用へ 相次ぐ建造で人員足りない側面も

中国海軍が空母艦載機のパイロットとして女性を採用するのは初めて

中国海軍が空母艦載機のパイロットとして女性を採用するのは初めて

 中国人民解放軍海軍は航空母艦艦載機のパイロットの採用資格について、今年大学を卒業する新卒者で24歳以下の男女であることを明らかにした。中国海軍が空母艦載機のパイロットとして女性を採用するのは初めてとなる。新華社が報じた。

 中国初の空母「遼寧」が就役してからまだ10年しか経っておらず、空母専用の戦闘機パイロット不足が深刻だという。海軍の「微信」公式アカウントでは「世界規模の海軍を構築し、中華民族の偉大な若返りに貢献するために青春を捧げよう」と呼びかけている。中国各紙が報じた。

 海軍の発表によると、候補者は科学、技術、工学の学士号を持つ新卒者で、3月と4月の2回の審査を経て、合格者は山東省煙台市にある中国海軍航空大学で3~4年間の理論学習や実地の飛行訓練を受けることになる。

 これまで空母艦載機のパイロット候補者は軍関係の大学の卒業生に限られていたが、今年からは通常の大学も含め、新たに女性枠も設けているという。中国軍は殲10(J-10)戦闘機などのパイロット候補生として女性も採用しており、女性パイロットも活躍しているが、空母艦載機の女性パイロットはいなかった。

 中国軍は2012年に初の空母「遼寧」を就役させ、その7年後の2019年に2隻目の「山東」が就役した。3隻目の最新鋭空母「福建」も今年、完成し、試運用を開始する。さらに、4隻目も海南省の造船所で建造中であると伝えられるなど、空母が増えるなか、海軍では空母艦載機専用のパイロット不足が深刻化しており、女性も採用することになったとみられる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト