米ルイジアナ州で12歳の少年がワニに襲われ死亡した事件が起きた(Facebook /ワニの写真はサンプルです)
米・ルイジアナ州ニューオーリンズで、12歳の少年が自宅近くのラグーンでワニに襲われ、遺体となって見つかるショッキングな事件が起きた。
少年の名前はブライアン・バスケスくん。ブライアンくんは今年8月14日に行方がわからなくなり、同26日にラグーンで遺体となって見つかった。ブライアンくんは14日午前5時20分頃に自宅の寝室の窓から外に出たとみられており、オムツだけをはいた状態で通りを歩く姿が玄関のカメラ映像に残っていた。
全国紙国際部記者は事件の背景をこう説明する。
「少年の母、ヒルダ・バスケス容疑者(34)には児童虐待の前科があり、ブライアンくんは生後3か月のときに頭蓋骨や足の骨を折る重傷を負っています。この時、被告は第二級の児童虐待の罪に問われましたが、判決はより刑の軽い『養育上の過失』でした。ブライアンくんは一時、里親に預けられていたようですが、後にヒルダ被告のもとに戻りました
ブライアンくんは言葉を話せず、ヒルダ被告は周囲にブライアンくんが自閉症だと説明していたようですが、本当はヒルダ被告の暴行により脳にダメージを負ったことが原因だとも報じられています」
ブライアンくんの捜索はボランティアの協力に加え、優れた嗅覚を持つ追跡犬(ブラッドハウンド)やボートなどを使って広範に行われ、最後はドローンでラグーン内のブライアンくんの位置を特定したという。
ブライアンくんの遺体が見つかったラグーンには1.8~3メートルの大きさのワニが生息し、ワニはブライアンくんを水中に引きずり込んでいたという。
ドローンでブライアンくんの位置を特定したボランティアの男性は、発見時の状況について、「ワニがブライアンくんを隠そうとしたため、ブライアンくんを助けるのにドローンでワニの注意をそらさなければならなかった」と話している。