新学期、明らかに「見た目」が変わった生徒がいた(イメージ)

新学期、明らかに「見た目」が変わった生徒がいた(イメージ)

「明らかに見た目が変わった子がいて、こっそり親御さんに相談したんです。保護者が承諾もされていると分かったので、学校側としては強く言うことはありませんが、子供の美容整形をゆるしたことは、親御さんもバツが悪いようで歯切れが悪かったです。でも、見た目が変わった生徒にこっそり、どこのクリニックでやったのか、値段はいくらだったのか、聞きにきている生徒もいます」(福田さん)

 仮に強制的に未成年の美容整形を法律などで禁止にしたとしても、より悪質な抜け道を行こうとする子供が出現するだけだろう。親の承諾書なしで未成年に施術するようなクリニックは医療としての水準に疑問を持たざるを得ないが、子供達の足はそちらに向かう可能性が高い。では、ずさんな医療の被害に遭うリスクを排除するためにも、未成年者が安全に美容整形を受けられるような仕組みを拡充すればいいかというと、物事はそう単純にはいかない。

 美容整形の施術は契約書をむすぶ行為のため、法律で定められた未成年者保護のため親権者の同意が必要となっている。もしこれを変更するとしたら、借金や高額な商品購入なども考慮した法改正が必要になるのだ。成人年齢が18歳になったことを狙ったかのように若年者の消費者トラブルが増えていることを思えば、簡単に変えられる法律でないことは誰もが同意するだろう。とはいえ、法律で決まっていることと、当事者の感情はまた別だ。整形をしたい子供たちと、せめて大人になるまで待って欲しい親のあいだで起きている気持ちのすれ違いはどうしたらよいのか。

 子供世代と親世代でまるっきり違う美容整形への認識。世論を巻き込んだ議論はまだまだ続きそうだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
期待される2人の先行きが視界不良(左から大の里、二所ノ関親方)
【角界ホープ2力士に暗雲】尊富士は横綱・照ノ富士と宮城野親方の板挟み、大の里は師匠・二所ノ関親方の管理能力に不安要素
週刊ポスト
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン