環境保全のためにやっていることが、むしろその逆の結果を生み出してしまう可能性があるということか。さらに、皮肉にも人体への危険性についての指摘もある。
「水酸化カルシウムの粉末は、吸い込んでしまうと鼻腔や目を刺激します。洗濯の際には、舞い上がらないようにするなど注意が必要です。
肌に付着して皮膚から吸収されるケースも考えられます。ひどい場合には、汗疱状湿疹という水ぶくれのような症状を起こしてしまう。すすぎが甘いと、服に残存した水酸化カルシウムの粉末によって健康を害する恐れがあります」
もちろん正しい使い方なら害はないが「全自動」に慣れた現代人にとってはやや手間ではある。自身の健康にも気を使いながら、環境のことを考え、自然派生活を送るのは簡単ではない。
※女性セブン2023年4月13日号