国内

旧NHK党・黒川敦彦前幹事長が立花孝志前党首を痛烈批判「院政を敷くために、扱いやすいと思った女性を党首にした」

黒川敦彦前幹事長

黒川敦彦前幹事長が立花氏の「院政」に言及した

 旧NHK党(政治家女子48党)の内紛で、立花孝志・前党首と激しく対立しているのが黒川敦彦・前幹事長だ。政治団体「つばさの党」代表でもある。

 今回の内紛の直接のきっかけとなったのは、黒川氏と大津綾香・党首が「政治資金パーティー」を計画したことだった。旧NHK党は「無駄なお金をかけない選挙運動や政治活動」を掲げ、政治資金パーティーを批判していたことから、立花氏がこのパーティー計画を批判して黒川氏を追及した。

 立花氏は今回の騒動の原因を「黒川君が大津綾香・党首を懐に入れて国政政党の乗っ取りを仕掛けてきたから、それを潰しにいった」と語っているが、黒川氏はどう受け止めているのか。言い分を聞いた。(インタビューは4月4日に行なった)。

「今回の問題の根本は、立花氏はイエスマン以外は使いたくない、ということです。私や大津さんは、はっきりと立花氏に対して意見を言うので、切りたいというだけです。しかし、そんな組織には未来がないので、私や大津さんは従わなかった。だから、立花氏は自分で取り付け騒ぎを起こして、ハメて辞めさせようと企んだのだということを(記者会見で)はっきりと言いました。

 発端は(黒川氏と大津党首が計画した)政治資金パーティーの件ですが、それもこじつけだったんです。立花氏が動画で自白したんですが、私と大津さんが気に入らなくて、やったと。我々がパーティーを企画したのは、党に金がなかったからです。これから統一地方選挙なんですが、それでも党には金がないから、寄付を集めるために、最初は立花氏も納得で企画したものなのです。

 選挙なのに金がないのは、立花氏が自分で年収3000万円くらいにしているんですが、その上で経費も無計画に使う。経理の担当の給料がいくらかさえ明かさないんですよ。その上、司法書士の事務所に月額で200万円もの委託料を払っている。これは、NHKの請求書を送りつけてくるものをファイルしているだけの業務なのですが。

 そういう国政政党の私物化とも言える金の使い方をして、破産状態にしているのです。それは責任をとるべきでしょう。もともと、立花氏はガーシー問題で自分が責任をとるということで、辞任したんですよ。それが、代表に返り咲くために、私をハメたとはっきりとカメラの前で言っていますよね」

 立花氏は参院を除名されたガーシー前議員の後任の繰り上げ当選をめぐって、旧NHKの参院比例候補で次々点だった黒川氏に「月額130万円を5年間支払う」という約束で繰り上げ当選を辞退してもらったが、その後、払わないと言い出した。それが争いの原因か。

「立花氏は私が金に汚いというようなことを繰り返し言い、そういう印象操作をくり返しています。私個人の名誉の問題もあるので、法的措置を行なうつもりです。

 前にも言っている通り、立花氏は行き当たりばったりの無計画な金の使い方をして、 その上で、辞任して、院政を敷こうとしたんです。ガーシー問題の責任をとるということで辞めたんですが、自分の院政を敷くために、扱いやすいと思った女性を使おうとしてたんです。

 それで『女性が輝ける社会』として政治家女子48党と。しかし、大津さんが言うことを聞かない。それで自分で取り付け騒ぎを起こして、借金を背負う党首は大津さんだからと、投げ出させようとした。

 焦って黒川と大津を切りにきて、いまの騒ぎになったのです。それって業務上の背任だし、いろいろと強要じゃないですか。だから、私は民事と刑事の両方で徹底的にやろうと思っています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン