自民党長老への根回しも怠りない。首相は麻生太郎・副総裁とは定期的に会談を持っているが、総裁選で敵対した二階俊博・前幹事長とは疎遠だった。その二階氏と4月3日に会談し、この席で今国会中の衆院解散・総選挙の可能性を問われた首相は「それはマスコミに聞いてみないとわからない」とかわしたとされる。
「二階さんも麻生さんも年齢的に引退が取り沙汰されているが、次の総選挙は選挙区割りが変わるからもう1期は議員を続けるつもりだ。その意味でも早期解散は都合がいいと歓迎している」(二階派幹部)
6月解散の準備は万端といっていい。
※週刊ポスト2023年4月28日号