店主を慕う外国人の常連客も多く、英語やロシア語が飛び交う日もある。

「軒先の黄色い提灯に誘われて、店を訪れたのは3年前。初めて来た日に、『今日は何時までやってるの?』って聞いたら、マスター(店主)は『アップ・トゥー・ユー(君次第)』って。粋な人だなって思って、すっかり気に入っちゃったんだ。その日は8杯飲んだね。それ以来、すっかり常連。店で出会った仲間たちと休日にバーベキューをしたり、仲良くしてもらっているよ」(60代、ニューヨーク出身の料理人)。

米・ニューヨーク出身の料理人をはじめ、外国人の常連客も集う

米・ニューヨーク出身の料理人をはじめ、外国人の常連客も集う

「店主は器の大きい人。大和魂を感じますね。友人に連れてきてもらってこの店に飲みに来たのはいいけれど、財布を忘れてきてしまった私に、『お代は明日でいいよ』って。なんて優しい人なんだろうって思いましたね」(ポーランド出身の女性客)

2代目店主の山本隆幸さん

2代目店主の山本隆幸さん

「夕食の買い物帰りに寄るのが日課よ。マスターのお母さんは、あっけらかんとした魅力的な人で、この店には昔から不思議と色んな人が集まってくるのよ」(年齢は秘密の女性客)

「家から歩いて1分、我が家よりも落ち着く憩いの場。テニスの帰りに仲間と寄るのが定番だよ。ここの酒はいつもしっかり冷えていて旨いからね。店主はテニスの予定を把握してくれているから、練習が終わる時間に店を開けて待っていてくれる。配達に出ているときなんかは、ガレージに酒を用意しておいてくれることもある。こんな店はほかにないよね」(60代、金融系)

「いつもしっかり冷えていて旨い」と常連客に好評の酒は『焼酎ハイボール』

「いつもしっかり冷えていて旨い」と常連客に好評の酒は『焼酎ハイボール』

 いつしか日も暮れ、ほろ酔い顔の仲間たちは、酒を片手にイギリスの伝説的なロックバンドの名曲を唄い盛り上がる。彼らが目を細めて飲む酒は焼酎ハイボール。

「スキッと辛口で飲み飽きしない。これぞ下町のチャンピオン!」(60代)

■水戸屋

【住所】東京都江東区東砂3-14-3
【電話番号】03-3615-3108
【営業時間】11~20時(日曜12時~)不定休(17時以降ほぼ年中無休)
焼酎ハイボール200円、ビール大びん550円、さきいか150円、くるみミックス150円、かりんとう200円

関連記事

トピックス

公開された中国「無印良品」の広告では金城武の近影が(Weiboより)
《金城武が4年ぶりに近影公開》白Tに青シャツ姿の佇まいに「まったく老けていない…」と中華圏のメディアで反響
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
林芳正・官房長官のお膝元でも「10万円疑惑」が(時事通信フォト)
林芳正・官房長官のお膝元、山口県萩市の元市議会議長が“林派実力者”自民党山口県連会長から「10万円入りの茶封筒を渡された」と証言、林事務所は「把握していない」【もうひとつの10万円問題】
週刊ポスト
本格的な活動再開の動きをみせる後藤久美子
後藤久美子、本格的な活動再開の動き プロボクサーを目指す次男とともに“日本を拠点”のプラン浮上 「国民的美少女コンテスト」復活で審査員を務める可能性も 
女性セブン
24時間テレビの司会を務めた水卜麻美アナ
《水卜アナ謝罪の『24時間テレビ』寄付金着服事件》「まだ普通に話せる状況ではない」実母が語った在宅起訴された元局長の現在
NEWSポストセブン
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン
スシローから広告がされていた鶴瓶
《笑福亭鶴瓶の収まらぬ静かな怒り》スシローからCM契約の延長打診も“更新拒否” 中居正広氏のBBQパーティー余波で広告削除の経緯
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・HPより 写真はいずれも当該の店舗、スタッフではありません)
《丸ごとネズミ混入》「すき家」公式声明に現役クルーが違和感を覚えた点とは 広報部は「鍋に混入した可能性は著しく低い」と回答
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から3カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武・源田壮亮の不倫騒動から3カ月の現在》元乃木坂の衛藤美彩、SNSの更新はストップのまま…婚姻関係継続で貫く「妻の意地」
NEWSポストセブン
亡くなる前日、救急車がマンションに……
《遺骨やお墓の場所もわからない…》萩原健一さん七回忌に実兄は「写真に手をあわせるだけです」明かした“弟との最期の会話”
NEWSポストセブン
試合後はチームメートの元を離れ、別行動をとっていた大谷翔平(写真/アフロ)
【大谷翔平、凱旋帰国の一部始終】チーム拠点の高級ホテルではなく“東京の隠れ家”タワマンに滞在 両親との水入らずの時間を過ごしたか 
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
NEWSポストセブン