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那須川天心、最速4戦目で世界挑戦なら2024年に井上尚弥とドリームマッチ実現も

那須川天心(左)が順当に勝ち進めば、井上尚弥との一戦も現実味が?(時事通信フォト)

那須川天心(左)が順当に勝ち進めば、井上尚弥との一戦も現実味が?(時事通信フォト)

 キックボクシング界の“神童”と呼ばれた那須川天心(24)が、さっそくボクシングでも世界を射程圏に入れた。4月8日にスーパーバンタム級の6回戦でボクシングのデビュー戦に挑んだ天心は、バンタム級日本ランク2位の与那覇勇気を相手に3-0で判定勝ちを収めた。スポーツ紙記者が語る。

「序盤にダウンを奪い、ほぼフルマークの完勝でした。この一戦だけで日本スーパーバンタム級ランキングで7位、東洋太平洋ランキングで8位に入った。次戦は8月予定で、所属する帝拳ジムの本田明彦会長は1年以内の日本王座獲得を目標に掲げています。最速で3戦目で日本タイトル、そこで勝てば4戦目での世界挑戦も見えてきます」

 現在、スーパーバンタム級には日本ボクシング界の至宝・井上尚弥(30)がいる。1月にバンタム級から階級を上げ、すでにWBCの世界ランクは1位。7月にWBCとWBOの同級王者のスティーブン・フルトン(米国)との対戦を控える。

 その井上は天心のデビュー戦後、SNSで〈みんなさ、デビューしたばかりの天心と俺を比べるのは流石に可哀想だからやめーや〉とつぶやきつつ、こう続けたのだった。

〈素材は一流だからいつか戦える日が来るまで楽しみにしておる〉

 実際、井上は天心の試合前にAmazonプライム・ビデオの配信に出演し、「キックボクシング界からのスーパールーキーということで自分も非常に楽しみにしていますし、ボクシングの技術も非常に高い。テクニックも技術もそうですが、ここ一番でやってやるという気持ちが強い」とその実力を高く評価していた。別のスポーツ紙記者が語る。

「天心がこの階級で順当に勝ち進めば、井上との一戦が現実味を帯びてきます。井上が7月の試合で王者になり、その後も防衛することが前提ですが、仮に天心3戦目で日本タイトルを獲り、4戦目で世界に挑むとなれば、2024年にもドリームマッチが実現することになるのではないか。

 井上自身、キックボクシング頂上対決といわれた『THE MATCH』(6月6日)での天心vs武尊の一戦に刺激を受けたと公言しており、日本人対決が盛り上がることは十分に理解しているはず。それに、“闘えば絶対に勝てる”という自信もあるでしょうからね。世紀の一戦に向けた道筋は着実に整ってきています」

※週刊ポスト2023年5月19日号

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