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7月有力の総選挙、注目選挙区シミュレーション 丸川珠代氏、細田博之氏、石原兄弟、岸家長男も議席を失う危機

逆風の選挙が見込まれる人も(丸川珠代/時事通信フォト)

逆風の選挙となりそうな人も(写真は丸川珠代氏/時事通信フォト)

 永田町では解散風が一層強く吹きだしている。政治ジャーナリストの野上忠興氏は、通常国会会期末の6月21日解散、大安の7月23日投票が有力とみる。そこで、選挙情勢分析に定評がある野上氏の協力で、衆院選の全289選挙区の当落を緊急シミュレートしてみると、政界勢力図を塗り替える結果が見えてきた。

 各党の予想獲得議席は、別表のように自民党は現有勢力から61議席減の202議席、公明党も20議席と大幅に減らし、自公で過半数割れという結果になった。

 以下、注目選挙区を見ていこう。

●大阪・兵庫「公明全滅」の危機

「急遽の衆院解散となれば、問答無用で立てる」

 維新の藤田文武幹事長は、公明党が議席を持つ大阪・兵庫の6選挙区に対立候補をぶつけると表明した。

「維新はこれまで公明の選挙区には候補を立てなかったが、大阪ではそれ以外の選挙区で全勝している。勢いのある維新が対立候補を立てれば大阪・兵庫の6選挙区で公明は全敗の可能性がある。関西だけではない。維新にとって公明党の選挙区は狙い目で、自民党が候補を立てないから保守票の多くが維新に流れ、当選しやすい。すでに東京新28区でも公明と維新がぶつかる。維新が全国の公明候補のいる選挙区に対立候補を擁立すれば、公明は小選挙区で議席ゼロになることもあり得る」(野上氏)

●東京新7区 丸川珠代「鞍替え失敗」か

 次の総選挙は「10増10減」の定数是正による新区割りで実施され、東京は25選挙区から30選挙区に増える。

 自民党の目玉候補が、参院から東京新7区に鞍替え出馬する丸川珠代・元五輪相だ。相手は維新の東京の目玉候補で、前回は東京旧1区で善戦した現職(比例復活)の小野泰輔氏だ。

「丸川氏はかつて子ども手当法案の採決で『愚か者めが』と批判した言動で逆風の選挙。情勢は小野氏が有利で、丸川氏の衆院への鞍替えは容易ではなさそう」(野上氏)

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