ライフ

胃腸炎、髄膜炎、肺炎、鼻炎…「カビ」が原因となる感染症とアレルギー反応

(写真/photo library)

カビはほこりの中にも潜んでいる(写真/photo library)

 夏に向かって気温も湿度も上がってくるこの季節。同時に気になるのがカビだ。カビの中には有害のものも多く、感染症やアレルギーを引き起こす可能性もある。そこで、カビが原因となる代表的な感染症やアレルギー反応を紹介する。

カビが原因の主な感染症

肺真菌症
 主なものは、肺アスペルギルス症。アスペルギルスやムコール、カンジダなどのカビが原因で発症。主な症状はせきやたんなどで進行は遅いが、通常の肺炎と見分けがつかないため、抗真菌薬を使うタイミングが遅れがちなのが厄介。

白癬菌
 いわゆる“水虫”でカビによる感染症の中では唯一皮ふから感染する。かゆみや水疱、皮がむけるなどの症状が現れ、抗真菌薬で治るが、経皮感染のため家族の中に感染している人がいると何度でもうつる。

食道炎
 カンジダというカビが食道の粘膜に付着することで炎症を起こす疾患。感染すると飲み込みにくい、胸がしみるなどの症状が現れる。放置していても治ることがあるが、違和感がある場合は抗真菌薬で治療する。

胃腸炎
 カンジダが胃や腸で炎症を起こす疾患。進行すると胸のつかえなどの違和感があるが、初期症状はほぼない。慢性化すると疲労感が増し、甘いものがほしくなる傾向も。カビが原因とわかれば抗真菌薬で治療を行う。

髄膜炎
 カンジダやクリプトコッカスというカビが原因。鳥のフンに混ざっているのに気づかず吸い込むなどして感染する。ステロイドの使用者やエイズ発症者など、免疫機能が低下している人は特に発症しやすい。

副鼻腔真菌症
 アスペルギルス、ムコール、カンジダなどのカビが副鼻腔内に入り、その中で繁殖して炎症を起こす。高齢者や抗生剤を長く服用している人は感染しやすいといわれる。鼻漏や頭重感が起こり、治療は手術が基本。

関連記事

トピックス

復帰会見をおこなった美川憲一
《車イス姿でリハビリに励み…》歌手・美川憲一、直近で個人事務所の役員に招き入れていた「2人の男性」復帰会見で“終活”にも言及して
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相の「官僚不信」と霞が関の警戒 総務大臣時代の次官更迭での「キツネ憑きのようで怖かった」の逸話から囁かれる懸念
週刊ポスト
男気を発揮している松岡昌宏
《国分騒動に新展開》日テレが急転、怒りの松岡昌宏に謝罪 反感や逆風を避けるための対応か、臨床心理士が注目した“情報の発信者”
NEWSポストセブン
水原受刑者のドラマ化が決定した
《水原一平ドラマ化》決定した“ワイスピ監督”はインスタに「大谷応援投稿の過去」…大谷翔平サイドが恐れる「実名での映像化」と「日本配信の可能性」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン
現在は三児の母となり、昨年、8年ぶりに芸能活動に本格復帰した加藤あい
《現在は3児の母》加藤あいが振り返る「めまぐるしかった」CM女王時代 海外生活を経験して気付いた日本の魅力「子育てしやすい良い国です」ようやく手に入れた“心の余裕”
週刊ポスト
熊本県警本部(写真左:時事通信)と林信彦容疑者(53)が勤めていた幼稚園(写真右)
《親族が悲嘆「もう耐えられないんです」》女児へのわいせつ行為で逮捕のベテラン保育士・林信彦容疑者(53)は“2児の父”だった
NEWSポストセブン
リクルート社内の“不正”を告発した社員は解雇後、SNS上で誹謗中傷がやまない状況に
リクルートの“サクラ行為”内部告発者がSNSで誹謗中傷の被害 嫌がらせ投稿の発信源を情報開示した結果は“リクルートが契約する電話番号” 同社の責任が問われる可能性を弁護士が解説
週刊ポスト
上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン