承認された新しいIPL
「昨年、IPLという光線を照射する医療機器が、マイボーム腺機能不全治療に対して承認されました。もともとは美容皮膚科の領域で、皮膚細胞の活性化や脱毛などに使用されていた機器です。瞼のマイボーム腺に、3週間ごとに複数回照射することにより、症状が改善します」(堀教授)
この機能不全は失明するような病気ではないが、眼には知覚神経が集まっていて、わずかな違和感や症状でも日常の生産性は低下する。最近、スマホなどの見過ぎで眼が乾くなど気になっている人は迷わず眼科での受診を。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2023年6月2日号
堀裕一・東邦大学医療センター大森病院眼科教授