「激痩せしていて心配」「めっちゃ痩せとるやん」「どうしてしまったん」──“こけた頬”に“バットのように細い腕”“ブカブカのユニフォーム”姿はプロ野球ファンが知っている“不動の4番”とは、まるで別人のようだった。
エンゼルスの大谷翔平選手が160キロを超える直球と変化球で三振の山を築き、滞空時間の長いホームランでファンを魅了する姿が、毎日のようにテレビで報じられている。メジャーリーグでは、パドレスのダルビッシュ有選手、レッドソックスの吉田正尚選手などと、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で3度目の優勝を果たした侍ジャパンが活躍を続けている。
一方、4年前に28歳で海を渡ったかつての侍ジャパン主砲・筒香嘉智(31)選手は現在、レンジャーズの傘下3Aでプレーしている。5月21日、チームの公式ツイッターにメジャー昇格を目指す筒香選手の姿が掲載されると、SNS上に驚きの声が上がった。
筒香選手がプロ入りしたのは2009年のこと。横浜高校からドラフト1位で(当時の)横浜ベイスターズに入団した。2016年にホームラン44本、110打点で二冠を獲得。翌年の第4回WBCでは日本代表選手に選出され、4番打者として3試合で打率.364、2本塁打、5打点の成績を残し、1次リーグB組MVPに輝いた。2019年にポスティングシステムでメジャーに移籍したが、思うような活躍ができないまま、レイズ、ドジャース、パイレーツを転々として、現在は厳しいマイナー生活を送っている。