ライフ

薄焼いわし、梅かつお、こんにゃく…シニアに人気の“素材丸ごとお菓子”、管理栄養士がアレンジ法を紹介

ASHITAMO『さくさくオクラ梅かつお』

オクラが丸ごとお菓子に。『さくさくオクラ梅かつお』

 野菜などの素材を丸ごと使ったお菓子が、シニア世代を中心に人気となっている。栄養価も高いうえに、これまでなら廃棄される部分も活用されて食品ロスも防げるという。そんな“素材丸ごとお菓子”から、注目のお菓子を厳選し、管理栄養士・松田真紀さんと一緒に実食した。

薄いのに“丸ごといわし”の濃厚さ

『通販生活の薄焼いわし』(44g、約30枚)

 ヒット商品の『薄焼いわし』は、厚さ約0.5mmという極薄の1枚に4尾分のカタクチイワシが詰まっている。

「とても薄くてパリパリ食感なのですが、食べると味はいわしそのもの。苦味までしっかり感じます」(松田さん)

 それもそのはず、『カタログハウス』の森川潤さんは、「原材料は新鮮なカタクチイワシの煮干しのみ。つなぎは一切使用していません」と語る。

 高齢者の骨粗しょう症対策として開発された薄焼いわしだが、どのくらいの量を食べるといいのだろうか。

「50代女性なら1日4枚(カルシウム104mg相当)、60代で2枚(52mg相当)、70代で1枚(26mg相当)を召し上がれば、厚生労働省が発表している不足カルシウム量を補えます。

 閉経後は骨密度の低下が進むので、積極的に摂っていただきたいですね」(森川さん)

 さらに松田さんは、「脳の血流促進に働くDHAや、血流代謝・ダイエットに働くEPAが摂れるので、メンタルのバランスを整えるうえでも有効です」とアドバイスする。

 原材料の煮干しは、生産者に依頼して同商品専用に作ってもらっているものだ。

「通常の煮干しは海水でゆでるので、塩味が強いんです。そのため、当社商品用にわざわざ真水でゆでてもらっています。その結果、1枚あたりの塩分量はわずか0.034g。塩分が気になるかたにも安心です」(森川さん・以下同)

 超薄焼きにする加工機械もかなり特殊なもので、200℃の高温で一気に焼き上げることで、カルシウムと旨みが凝縮されるという。

 また、機械詰めにすると割れてしまうため、一つひとつ手作業で詰めるなど、製造過程のこだわりもすごい。

「カルシウムの吸収を助ける6種の食材を月替わりで加えた定期コースもありますので、できれば、毎日そのまま食べてほしいのですが……」

 とはいえ飽きてしまったり、余りそうな場合に備え、松田さんに工夫を聞いた。

「たとえば、チーズをのせてトースターで軽く焼くとおいしいですよ。あとは、手で割ってお湯を注げばいりこだしになりますし、お好み焼きやお粥に入れるのもおすすめです」(松田さん)

 注意点は、薄くて密度が高いゆえ、のどにはりつきやすいこと。高齢の人が食べる際は、水分も一緒に摂取しよう。

『通販生活の薄焼いわし』

『通販生活の薄焼いわし』

『通販生活の薄焼いわし』(44g、約30枚)
【原材料】カタクチイワシ(国産)
【価格】1袋1393円 送料275円別
※いまだけ1袋1000円(税込)、送料はカタログハウス負担(1世帯1回限り)
毎月違う味をお届けする「定期コース」もある
【販売者】カタログハウス

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
麻辣湯を中心とした中国発の飲食チェーン『楊國福』で撮影された動画が物議を醸している(HP/Instagramより)
〈まさかスープに入れてないよね、、、〉人気の麻辣湯店『楊國福』で「厨房の床で牛骨叩き割り」動画が拡散、店舗オーナーが語った実情「当日、料理長がいなくて」
NEWSポストセブン
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
保護者を裏切った森山勇二容疑者
盗撮逮捕教師“リーダー格”森山勇二容疑者在籍の小学校は名古屋市内で有数の「性教育推進校」だった 外部の団体に委託して『思春期セミナー』を開催
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
NEWSポストセブン