国内

辻元清美氏が明かす安倍晋三氏との最後の会話「もっと議論したかったわ」「僕はホッとしています」

安倍晋三・元首相との最後の会話を振り返る辻元清美氏

安倍晋三・元首相との最後の会話を振り返る辻元清美氏

 安倍晋三・元首相が街頭演説中に凶弾に倒れてから、7月8日で1年を迎える。安倍氏の絶大な影響力は、むしろ死後に高まったようにすら思えてくる。改めて、そこまでの権勢を誇った安倍晋三氏は、一体どのような人物だったのか。立憲民主党参院議員の辻元清美(63)氏が振り返る。

 * * *
 安倍さんとは国家観が違い、国会では互いの理念、信念に従って相当議論をしました。

 最初は自衛隊イラク派遣問題の時に、官房副長官をされていた安倍さんが自衛隊のイラク派遣を「人道支援で、ナイチンゲールと一緒だ」というようなことをおっしゃった。私が『日曜討論』(NHK)で「ナイチンゲールなら敵も味方も一緒で、例えばアフガニスタンに行ったらタリバンも助けるし、中立でどちらも助ける。が、タリバンを捕まえるというのであればナイチンゲールになれないから、自衛隊派遣は無理です」と反論したら、すぐ電話が掛かってきた。「辻元さん、ナイチンゲールについて、何で反論するんだ」と。

 自民党の議員には野党の発言にいちいち突っかかって反論してくる人なんていなかった。皆懐が深かったから。だから驚いた。官房副長官が私のような若手議員の発言をチェックして反論してくるのは異例だったから。それは圧力というんですけど、私は言われても黙るわけではないですので、反論した。そこから安倍さんという政治家を意識するようになりました。

 最後にお会いしたのは、総理を辞められた後の菅政権の時で、議員会館の廊下でばったり。私が、「安倍さんいなくなってさみしいねぇ。もっと国会で安倍さんと議論したかったわ」って言ったら、「いやあ、菅さんとやってくださいよ~。僕はホッとしています」とおっしゃっていた。

 安倍さんの人柄と行なった政治は分けて評価しなければならないと考えている。安倍政治はとにかく日本を停滞させた。経済成長率は下がりっぱなし、企業の競争力も下がり、日本そのものを停滞させたと思います。賃金が上がっていないのは日本だけでしょ。

あわせて読みたい

関連キーワード

関連記事

トピックス

「第8回みどりの『わ』交流のつどい」で、受賞者に拍手を送られる佳子さま(2025年12月、共同通信社)
「心を掴まれてしまった」秋篠宮家・佳子さまが海外SNSで“バズ素材”に…子どもとの会話に外国人ユーザーらがウットリ《親しみやすいプリンセス》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ・BLACKPINKのリサ(Instagramより)
《目のやり場に困る》BLACKPINKのリサ、授賞式→アフターパーティの衣装チェンジで魅せた「見せる下着」の華麗な着こなし
NEWSポストセブン
3月末で「FOMAサービス」が終了する
《3月末FOMAサービス終了で大混乱!?》ドコモショップで繰り広げられた「老害の見本市」な光景、店員を困惑させる年配客たち 暗証番号わからず「どうにかして」、説明する店員に「最近の若いヤツは気がきかない」
NEWSポストセブン
「新年祝賀の儀」で彬子さまが着用されていたティアラが話題に(時事通信フォト)
《これまでと明らかに異なるデザイン》彬子さまが着用したティアラが話題に「元佐賀藩主・鍋島家出身の梨本宮伊都子妃ゆかりの品」か 2人には“筆まめ”の共通項も
週刊ポスト
真美子さんが目指す夫婦像とは(共同通信社)
《新婚当時から真美子さんとペアで利用》大谷翔平夫妻がお気に入りの“スポンサーアイテム”…「プライベートでも利用してくれる」企業オファーが殺到する“安心感”の理由
NEWSポストセブン
「講書始の儀」に初出席された悠仁さま(時事通信フォト)
《講書始の儀》悠仁さまが“綺麗な45度の一礼” 「紀子さまの憂慮もあって細かな準備があった」と皇室記者、新年祝賀の儀での秋篠宮さまの所作へのネット投稿も影響か
週刊ポスト
デビットベッカムと妻・ヴィクトリア(時事通信フォト)
〈ベッカム家が抱える“嫁姑問題”の現在〉長男の妻・ニコラがインスタから“ベッカム夫妻”の写真を全削除!「連絡は弁護士を通して」通達も
NEWSポストセブン
ニューヨーク市警に所属する新米女性警官が、会員制ポルノサイトにて、過激なランジェリーを身にまとった姿を投稿していたことが発覚した(Facebookより)
〈尻の割れ目に赤いTバックが…〉新米NY女性警官、“過激SNS”発覚の中身は?「完全に一線を超えている」
NEWSポストセブン
厳しい選挙が予想される現職大臣も(石原宏高・環境相/時事通信フォト)
《総選挙シミュレーション》公明票の動向がカギを握る首都決戦 現職大臣2人に落選危機、高市支持派アピールの丸川珠代氏は「夫とアベック復活」狙う
週刊ポスト
「ゼロ日」で59歳の男性と再婚したと報じられた坂口杏里さんだが…
《3年ぶり2度目のスピード離婚》坂口杏里さんの「ふっくら近影」に心配の声…「膝が痛くて…でもメンタルは安定してます」本人が明かした「59歳会社員との破局の背景」
NEWSポストセブン
笑いだけでなく「ふーん」「ええ!」「あー」といった声が人為的に追加される(イメージ)
《視聴者からクレームも》テレビ番組で多用される「声入れ」 若手スタッフに広がる危機感「時代遅れ」「視聴者をだましている感じがする」
NEWSポストセブン
北海道日高町で店の壁の内側から遺体が見つかった事件。逮捕された松倉俊彦容疑者(49)、被害者の工藤日菜野さん。(左・店舗のSNSより、右・知人提供)
「なんか臭くない?」「生ゴミを捨ててないからだよ」死体遺棄のバーで“明らかな異変”…松倉俊彦容疑者が見せた“不可解な動き”とは【日高・女性看護師死体遺棄】
NEWSポストセブン