辻元清美一覧

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元タレント、アスリートから党首まで…参院選注目の女性候補者たち
元タレント、アスリートから党首まで…参院選注目の女性候補者たち
 6月22日に公示され、7月10日の投開票に向け各候補者の動きが活発化している参議院選挙。今回、選挙区・比例合わせて520人を超える候補者の中で、女性の候補者は170人以上。全体の30%を超える割合は過去最高の数値だ。だが、同時に水面下で火花を散らす“女の戦い”も勃発しているようで──。元タレントから党首まで過去最多170人以上の女性が立候補予定! 混戦必至の夏の陣に出馬した注目候補を紹介しよう。【※候補者名の横の記載は、党派、選挙区(比例代表の場合は「比例」】●生稲晃子氏(54才)自民党 東京 今回の参院選の“注目株”筆頭は、元おニャン子クラブの生稲氏。「選挙の華」としての期待を受け「政治家として全身全霊、国民のために働きたい」と自民党より出馬表明。だが、6月には参院選に出馬する関係で出演番組が“お蔵入り”となり、制作会社に900万円の損害賠償を求められる騒動があった。“うしろ髪をひかれない”活躍ができるのか。●蓮舫氏(54才)立憲民主党 東京 6年前の参院選では112万票を獲得しトップ当選を果たした蓮舫氏は、激戦必至の今年の東京選挙区で「当確」という噂も。だが、3月には俳優として活動していた長男・村田琳が元自民党国会議員で実業家の糸山英太郎氏と養子縁組をし、自民党に入党したと報じられるという“逆風”もあった。失意を乗り越え当選なるか。●青木愛氏(56才)立憲民主党 比例 テレビ番組のリポーターなどを務めた元タレントの青木氏が立候補。過去には小沢一郎衆議院議員との不倫疑惑が報じられたことも。●松野明美氏(54才)日本維新の会 比例 日本維新の会から比例代表に出馬したのが陸上女子長距離の元エース選手・松野氏。引退後はコーチやスポーツキャスターなどを務めた後、地元の熊本市議に無所属で当選、熊本県議となってからは再選時にトップ当選するなど支持は厚い。立憲民主党からの出馬要請を辞退して日本維新の会からの立候補となったが、その判断はどんな結果をもたらすのか。●高見知佳氏(59才)無所属 愛媛 立憲民主党の推薦を得て無所属での初挑戦となるのが高見氏。『くちびるヌード』のヒット曲で知られ、多くの映画やドラマ、バラエティーに出演。現在は故郷の愛媛で地元ラジオなどに出演している。「子供のための未来投資」を軸に活動中だが、いまではネットで「たかみちか」と検索すると、アイドルアニメのキャラクターが上位にくることが悩みだとか。●海老沢由紀氏(48才)日本維新の会 東京「女の戦い」が熾烈を極める東京選挙区に、日本維新の会から立候補したのは元プロスノーボーダーの海老沢氏。“維新の美魔女”と称される美貌の持ち主でもあるが、6月12日の街頭演説会では同じく日本維新の会の猪瀬直樹氏から「公然セクハラ」ともとれるボディータッチを受ける。本人は否定、猪瀬氏との“良好な関係”を説明しているが…。●今井絵理子氏(38才)自民党 比例 元SPEEDのメンバーで、2016年の参院選で初当選した今井氏は、今回2期目の当選を目指して立候補。初当選の1年後には不倫疑惑が報じられ、批判を浴びた。5月には鹿児島県徳之島で闘牛祭りに参加した際に牛から落下して骨盤を骨折、車いすで街頭演説を行ったことも。●三原じゅん子氏(57才)自民党 神奈川 3期目の当選を目指す三原氏は、神奈川選挙区でダントツの人気を誇る。2016年には100万票を獲得してのトップ当選、今回も菅義偉前首相が応援に張り付くなど全面バックアップの構えだ。女優としては1979年の『3年B組金八先生』(TBS系)で人気急上昇。●八幡愛氏(34才)れいわ新選組 大阪 元グラビアアイドルでタレントの八幡氏は、れいわ新選組からの立候補。政治の勉強のため通信制の大学に入学した現役大学生でもある。●片山さつき氏(63才)自民党 比例 自民党の元地方創生担当相・片山氏は6月14日、党内最大勢力の安倍派の参議院議員でつくるグループ「清風会」に入会したことが話題に。だが、それまで所属していた二階派とは、退会の意向を「言った」「言わない」で大モメし、泥仕合の末に退会。余計な“場外乱闘”を経ての立候補となった。●福島瑞穂氏(66才)社民党 比例 参院選で得票率2%をクリアできなければ政党要件を失い、事実上の「消滅」という崖っぷちの危機にある社民党。党首の福島氏は比例での立候補。「憲法9条を変えよう、その動きが参議院選挙で強まります。社民党、踏ん張りたいんです」と訴えた。●辻元清美氏(62才)立憲民主党 比例 昨年秋の衆院選で落選した参院選の“新人”辻元氏。公示前の街頭演説では「へこたれへん」と書かれたたすきをかけながら、「修羅場を踏んだ女がガチっといきますわ」と“辻元節”を炸裂させた。参議院に“新しい風”を吹かせられるか。撮影/『女性セブン』写真部 写真/時事通信社、共同通信社、アフロ※女性セブン2022年7月7・14日号
2022.06.25 16:00
女性セブン
稲田氏は福井県越前市生まれだが、4歳で京都に引っ越している。地元との地縁は薄く、世襲でも元官僚でもない
稲田朋美・元防衛相が明かす涙の真相 辻元清美氏に「あんたの言ったこと、正しいわ」
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第2弾は、かつて「安倍晋三・元首相の秘蔵っ子」「タカ派のアイドル」と呼ばれた稲田朋美・元防衛相(63)である。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。3月18・25日号の第1弾(高市早苗氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全4回の第3回。第1回から読む】──稲田さんが“少数者”に目が行くようになったのは、2017年に防衛相を事実上更迭されたことも関係している?「そうですね。キャリア的にも王道の真ん中を歩いて順調だったのに、いきなり挫折したんです。それで、世の中からはみ出た人の疎外感とか、生きづらさを感じている人の気持ちが他人事から自分事になったんですよ。それが大きかったです。すごく辛かったですけど、強くもなったし、自分を反省する機会にもなったし、共感できる幅が広がったかな。だから、あの辞任は私にとって悪いことではなかったと前向きにとらえています」──今の稲田さんは憑き物が取れたようで、すっきりしていますね。「そう見えますか?」──南スーダンPKO日報問題(2017年)で追及されていた頃は、防衛省の対応のまずさが目に余りました。しかし、第1弾(3月18・25日号)で高市さんが指摘しましたが、渦中の当事者としては「女性だから狙い撃ちにされた」という意識もありましたか?「同じ閣僚でも男と女では扱いが違いますよね。だってマスコミ的には面白いと思うんです。発言はまだしも、服装や外見にしても、批判の的にされます。ある時、すごくラフな格好していたことを指摘されたけど、『スーツを着ていったらよかったんだ』、『あそこで着替えればよかったんだ』と、今になって考えたらそう思います。でも、当時はそんな余裕はなかった。海外出張に行く飛行機にサングラスをかけて乗り込んだことも批判されましたが、深夜便だから化粧をしていなかったんですよ。そういう女性ならではの事情まで汲み取ってもらえません。私が男性だったら、あそこまで注目されますか?」──確かに。過去の週刊誌報道を見ると、ティファニー(サングラス)、フランクミュラー(時計)、ヴァレンティノ(バッグ)、ノーネーム(靴)など持ち物のブランドまで書かれています。私も女性の派手な装いには目が行くほうです。「思い出すのは、初めて選挙に出た時。派閥の先輩の世耕弘成先生から注意されたんですよ。有権者の前では反感買うからそれも、それも、それも外してくださいねって。私は46歳という遅めの出馬だったので、政治家になる前までは普通に弁護士をしていて、ふたりの子どもを育てる関西のおっかさんだったから、人によく思われたいとか考えなかったし、自分が好きなものを身につけていただけなんです。だけど、それではよくないんでしょうね」 古今東西、政界の女性たちの立ち振る舞いには常に厳しい視線が注がれ、ルッキズムの餌食となりやすい。 英保守党の大物政治家で、人気小説家でもあるジェフリー・アーチャーの名著『めざせダウニング街10番地』には、次のようなくだりがある。 首相を目指す主人公の男性が婚約者と一緒に戸別訪問をすることになり、婚約者は場所柄をわきまえた地味なスーツを着て現われた。それを見た主人公は、彼女がどうすれば選挙区内の中年婦人のお眼鏡にかなうのかを理解しているとわかり、ホッとする――。 日本の現状は、この小説で描かれた60年代の英国とさほど変わらない。女性が議員バッジをつける側になろうと、ひたすら空気を読み、目線を低くし、カドが立たないように気遣いながら、周りに溶け込まねばならない。逸脱した途端、ゴシップの標的になる。──防衛相時代の衆院予算委員会(2016年9月30日)で、涙を流しました。あの時も「涙は女の武器か?」と揶揄され、炎上しました。「もともと涙もろいんですけど、感情が溢れてくると男性って大声で怒鳴ったりするけど、女性って涙でしょ。自然に出てくるけど、いろんな涙がありますよね。嬉し涙だったり哀し涙だったり、感動の涙だったり」──あれは、何の涙だったのでしょうか。「あの時、野党から私が海外視察を入れたのが原因で、8月15日の全国戦没者追悼式典を欠席したことを問われたんですよ」──民進党(当時)の辻元清美さんはこう質問しています。「あなたは“自国のために命を捧げた方に感謝の心を表わすことのできない国家であっては、国防は成り立ちません”と言っていたのに、言行不一致ではないか」。稲田さんは保守らしくないと指摘された。「本当にその通りで、英霊に申し訳ないと思いました。その涙だったんですけど、辻元さんに猛烈に批判されて泣いたっていう構図にされてしまった。そうじゃない」──辻元さんを恨んでない?「全然恨んでない。『あんたの言っていること、正しいわ』って言いたい」──最近、男でも人前で涙した、小泉進次郎という人気政治家がいました。「あぁ~(笑)。あれは何の涙だったんでしょうね」──あの小泉さんを自民党の農林部会長に抜擢したのは、稲田政調会長だったんですよね。「うん、直感で思い立って頼んだんだった」──当時、彼は当選3回。土の香りがしない都会の世襲代議士に、どうして農政を任せたのですか。「ひとつは私が政調会長になる前、規制改革担当大臣の時に農協改革を進めて、稲田朋美は全国の農家からのお尋ね者になったんです。その経験から、守旧派を部会長にしたら改革はできないとわかっていたので、手垢のついていない小泉さんを選んだ。それに、当時から彼は我が党の将来を担っていく希望の星みたいなところがあったじゃないですか。そういう人を農林部会長にすると『自民党は日本の農業を大切にしている』というメッセージになると思いました。でも、進次郎さんには最初断われたんですよ。その日の夕方になって『やっぱり引き受けます』って」──あれによって農政のイメージはガラリと変わった。農林部会には、小泉さんのほか、福田達夫さんを部会長代理に起用しました。その福田さんは今や党三役。出世株を発掘する「人事の稲田」と呼ばれませんか?「ハハハ。でも、私、防衛相を辞めたりして失敗しているから」──でも、「女性だから」防衛相時代に改革できたこともあるでしょう。「ええ、被災地の救援活動に泊まり込みで行く女性自衛官に替えの下着が配られていなかった状況を改善したり、海外派遣時も女性は荷物が多いので、現地に送れる数を2つまで認めたり……。女性自衛官の話に耳を傾けて、変えていきました」──防衛相を辞めた後、二階俊博・幹事長の下で、筆頭副幹事長、幹事長代行と2年ほど働きました。当時はそれまでの“アイドル路線”とは打って変わって、雑巾がけに徹していた印象があります。「そうですね。防衛相を辞めた後にすぐ慰労会をしてくださったのが、二階先生だったんです。すごく叩かれていた時期に花束を若手に持たせて、私に贈ってくれたりとか、とても温かい方だと思いました。二階さんの下で仕事をした人は、みんな二階さんを慕っています。私も見習いたい」──二階さんは政界の寝業師とも呼ばれていますが、近くにいると政治の裏技を学べるものですか。「ぜーんぜん。二階先生は権謀術数とかそういうタイプではなくて、むしろもっと純ですね。売られた喧嘩は買う、みたいなね。意外でしたけど、二階先生は女性活躍にものすごく理解があるんです。お母さんが女医さんの走りだった方ですからね。私には、常に『女性の仲間をつくれ』っていうことを言ってくださって、それが『女性議員飛躍の会』(前出)をつくるきっかけになりました」(第4回につづく)【プロフィール】稲田朋美(いなだ・ともみ)/1959年、福井県生まれ。早稲田大学法学部卒業。1982年、司法試験合格、1985年、弁護士登録。李秀英名誉毀損訴訟、「百人斬り」報道名誉毀損訴訟などに携わる。2005年に初当選後、内閣府特命担当大臣(規制改革)、国家公務員制度担当大臣、防衛大臣、自民党政調会長、同幹事長代行などを歴任。衆院福井1区選出、当選6回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月1日号
2022.03.18 17:03
週刊ポスト
「戦争だけは絶対にあってはいけない」と反戦を訴え続けた瀬戸内さん(共同通信社)
辻元清美氏 寂聴さんに「ボーイフレンド3人見つけなさい」と言われた思い出
 人々に勇気や笑顔、そして、幸せを届けた著名人の訃報が相次いだ2021年。彼らは、どんな言葉を残したのか。在りし日をよく知る人に、思い出に残る秘話を語ってもらった。 人々の悩みや苦しみに寄り添い、救いのある言葉の数々を発信し続けた故・瀬戸内寂聴さん(享年99)。社会からバッシングを受けた人たちにも、温かい手を差し伸べた。立憲民主党前副代表で先日の衆院選挙で落選した辻元清美さん(61才)も、瀬戸内さんに救われた1人だ。「2002年に秘書給与詐取問題で議員辞職した直後、マスコミに追い回されている私に、『あなた行くとこないでしょ、寂庵に来なさい。あなたを守ってあげるから』と、電話をくださいました。寂聴先生とは以前から面識はありましたが、まさかそんなふうに声をかけてくださるなんて思ってもいませんでした。 先生は会うなり、『あなたボーイフレンドいる?』と聞かれて、『いません』と答えると、『あなたのために働いてくれるボーイフレンドを3人見つけなさい』とおっしゃいました。その言いつけ、まだ、実現できていないのですが(笑い)」(辻元さん・以下同) そこから1か月、瀬戸内さんの自宅に住み込み、寝食をともにした。「『どんなことがあっても、命までは取られないわよ』という言葉に、何度も救われました。 2002年、議員職を失った私は、今後のために介護ヘルパーの資格を取ろうとすると、『あなた、それはいいことよ。このお金ですぐにヘルパーの学校に行きなさい』と、10万円を手渡してくださったこともあります。そのお陰で資格を取ることもできたんです。 先生は、まさに私の命の恩人。先生との時間がなければ、私はどうなっていたかわかりません。先生からは、『あなたがいない国会は面白くないから、早く戻りなさい。あなたの生きる道は政治の世界しかないのよ!』と言われていましたから、その言葉を支えに、また頑張ろうと思っています」【プロフィール】辻元清美/前衆議院議員。1996年衆議院選挙にて初当選。2017年女性初の国対委員長(野党第一党)などを歴任し、衆議院議員を7期務めた。※女性セブン2022年1月6・13日号
2021.12.22 16:00
女性セブン
倉田真由美氏が分析 小池百合子と蓮舫、辻元、稲田との違い
倉田真由美氏が分析 小池百合子と蓮舫、辻元、稲田との違い
 ベストセラーとなっている『女帝 小池百合子』はそう問いかけているが、厳しい目を持つ女性たちに小池百合子都知事(67)の「真実の姿」はどう映っているのだろうか。漫画家の倉田真由美氏(48)が分析する。 * * * 4年前の都知事選、古い体質の都政に拒否反応があった私は、それに対決する小池百合子さんを強く支持していました。あの時の“風”に乗ってしまった典型的なタイプでした。多くの人が風に乗せられましたが、小池さんが何をしたのかというと結局、一歩も動いてなかった。 今は新型コロナ対策という風に乗っていますが、いまさら小池さんを応援するようなスタンスにはなれません。 でも、小池さんが圧倒的に衆目を引くのは確かです。その理由は喋り方なのか、声なのか、言葉選びなのかわかりませんが、明らかにテレビ映えします。風を見抜くことがお上手で、その発信力でさらに風を強くできる。 私自身は小池百合子を好きか嫌いかといわれると「嫌い」のほうになりますが、「凄い人」だとは思っています。女が成功するにはこういうやり方もあるんだ、といういいサンプルとして。 女性が成功するにはいくつかの方法がありますが、例えば男勝りで男の世界に入っていく人。蓮舫さんや辻元清美さんのようなパンツスーツを着た人はまさにそのタイプですが、男勝りは男性に反感を買いやすく、あまり成功しないんです。 小池さんはそのタイプではない。華やかなファッションだし、ばっちりメイクで髪もしっかり整えて、女として身ぎれいにしている。ただし、稲田朋美さんの巻き髪や網タイツのように過剰なまでに女を出しているわけでもない。 小池さんのように華はあるけれどセクシーさは除外する、性的な雰囲気は出さないけれど、女を捨ててはいない。このバランスは本当にお上手。 私にとって小池さんは絶対に近づきたくはないタイプなんです。風を読みすぎているからか、小池さんという人が何を考えているのかがよく分からない。宣伝ショーを見ているような空虚さを感じてしまうから、同じクラスにいてもきっと話しかけないでしょう。※週刊ポスト2020年7月10・17日号
2020.07.03 16:00
週刊ポスト
反安倍を叩きまくる安倍首相「宣伝工作部隊」の素性
反安倍を叩きまくる安倍首相「宣伝工作部隊」の素性
 11月20日、ついに憲政史上最長の在任日数となった安倍政権。森友問題や加計問題など、これまでも数々の騒動があったにもかかわらず、「安倍一強」を保てたのはなぜなのか。それは、官邸でも自民党でもなくただ安倍晋三首相だけに尽くす“私兵”たちの支えによるものだった。 桜を見る会の私物化問題で安倍首相への批判が強まると、ネットでは、国会で追及に立つ野党議員や、首相に批判的なテレビ番組を攻撃する書き込みが拡散している。 そうした安倍擁護のネット論調を主導するための組織が、「自民党ネットサポーターズクラブ」(J-NSC)だ。自民党が野党時代の2010年に設立したボランティア組織で、「ネトサポ」と呼ばれる。会員は約1万9000人。HPによると活動内容は、「インターネット等を活用した各種広報活動・情報収集活動・会員相互の交流活動」となっている。 安倍首相は設立総会から参加し、ネトサポには安倍応援団が多い。安倍氏が2012年の自民党総裁選で総裁に返り咲いた日、自民党本部前に日の丸の小旗を持った200人ほどの集団が現われ、「安倍! 安倍!」とコールを送る出来事があった。「あれはネトサポが会員に『国旗を持って集まろう』と呼びかけたのがきっかけ。それから、テレビ番組が安倍批判をすると局に抗議電話が殺到したり、番組スポンサーにまで抗議がいくようになり、安倍応援団の力を見せつけた」(党本部職員) ネットの政治情報に詳しいジャーナリスト・梶田陽介氏が語る。「J-NSCはネットで自民党に有利な書き込みをする組織ですが、野党や批判勢力に対するネガティブキャンペーンの中心にはその会員がいるとみられている。 そのやり方は、たとえば、会員が専用サイトに『立憲民主党の〇〇議員がこんなことを言っている』と書き込む。それを読んだ会員たちがネットでその議員に匿名の批判を浴びせ、ネガキャンを展開する。メディアに対する批判も多い」 J-NSCが宣伝工作の実働隊とすれば、司令塔ともいえる組織が自民党のネット監視チーム「T2(Truth team)」である。〈ネット上に誤解に基づく情報があるならば、正確な情報を発信し修正する〉(自民党のリリース)という役割だ。 自民党は2013年のネット選挙解禁に合わせてこのチームを組織し、大手IT企業などと技術提携してソーシャルメディア投稿監視サービスなどを導入した。T2は自民党ネットメディア局の議員、党職員やネット監視の専門業者のスタッフなどをメンバーとして24時間ネットを監視し、自民党に不利な書き込みを見つけるとただちにプロバイダーに削除を要求する活動を行なっている。「こうした党のネット対策チームが収集した自民党批判の情報が、J-NSCのボランティア会員に伝えられ、会員はあくまで自発的にネットを通じて相手を攻撃するという、いわばあうんの呼吸でネット世論をつくっているとみられています」(同前) 自民党がJ-NSCのボランティア会員をどのように指導しているかを物語る映像がある。前回の総選挙前(2017年10月6日)、自民党は党本部でJ-NSCの緊急集会を開き、ニコニコ生中継で中継された。 その年に行なわれた東京都議選で自民党は安倍首相の「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかない」発言もあって大敗し、総選挙でも苦戦が予想されていた。首相は街頭演説に「お前が国難だ!」と書かれたプラカードを持って押し寄せる反対派を怖れ、直前まで場所を公表しない異例のステルス戦術を行なっていた。 そんな自民党にとってJ-NSCはネット選挙の重要な集票組織でもあり、緊急集会は会員に「選挙活動でやってはいけないこと」を解説する目的で開かれた。 その時のやりとりだ。会員の1人は、自分が画像入りで「従軍慰安婦像の辻元清美」「手榴弾を投げる人民解放軍姿の志位和夫」などの投稿をしていると明かし、「やっぱり誹謗中傷になるでしょうか」と質問した。 すると当時の自民党ネットメディア局長の平将明・代議士は笑いながらこう語ったのだ。「あの、個人のご判断だと思います、はい」 これでは、野党への誹謗中傷を煽っていると言われても仕方ないだろう。その日の緊急集会にはサプライズがあった。 街頭演説を切り上げ安倍首相が登場したのである。首相は「ウォー」という歓声の中で、「ネットサポーターズの皆様には、日頃、自民党をしっかりと支援をして頂いていますこと、厚く御礼を申し上げたいと思います」と挨拶すると、参加者全員と一緒に「ガンバロー」と掛け声をあげて記念撮影し、ハイタッチしながら会場を後にした。※週刊ポスト2019年12月13日号
2019.12.05 07:00
週刊ポスト
高須院長 ウーマン村本と「いつかは会って話してみたい」
高須院長 ウーマン村本と「いつかは会って話してみたい」
 美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長が世の中の様々な話題に、思いのままに提言をしていくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、話題となったツイッターでのやり取りやメディアの在り方についてお聞きしました * * *──相変わらずツイッターを楽しんでらっしゃる高須院長ですが…。高須:シーマンくんのことかな?──はい。ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんに関する内容で、多くのリプライを受けていらっしゃいますね。高須:シーマンくんがいろいろなことに興味を持って、問題意識を感じているのはすごくいいことだけど、まだまだ無知なんだよ。結論ありきで発言してしまう。シーマンくんは犯罪者が韓国籍だとわかったら、バッシングが何万倍にもなったってつぶやいていたけど、それは韓国人を差別しているということではなく、卑劣な犯罪行為を批判しているだけなんだと思う。シーマンくんは、「韓国人が差別されている」という結論ありきで物事を捉えているんだよ。もうちょっと世の中のことを知って、広い視野を持てるようになれば、真実が見えるんだけどね。 もちろんシーマンくんを叩くことは簡単。でも、彼は馬鹿ではないし、ただ知らないことが多すぎるだけなんだよ。だから、僕は彼を育成したいだけ。僕みたいな老害は有望な若者の芽を摘みがちだと思われてるかもしれないけど、僕はそんなことはしないよ(笑い)。でも、シーマンくんは僕に対するツイートも削除しちゃったし、あんまりカラミたくないのかな? ちょっと残念だけど、いつかは会って話してみたいね。──実際に「無知」を克服するには、どうすればいいのでしょうか?高須:簡単だよ。ある特定の人々の話だけを聞くんじゃなくて、いろんな人の話を聞くこと。ニュースを見たり、本を読んだりすること。まあ、当たり前のことか。わざわざ教えるような内容じゃなかった(笑い)。 でもね、シーマンくんに限ったことではないけど、自ら積極的に情報を取りに行かないと、無知なままで、いろんなことを信じ込まされるんだよ。マスコミだってすべてを報道しているわけじゃないしね。それこそ、沖縄で海上保安本部のゴムボートに放火した活動家が逮捕されたけど、本名では報じられないんだよね。何らかの事情があるのかもしれないけど、実名が明かされないということに疑問を持つことも重要。 あと、立憲民主党の辻元清美さんが政治資金規正法で禁じられている外国籍の支援者から献金を受けていたと報じられたけど、その献金をした支援者について「韓国籍の弁護士」と報じているメディアもあれば、ただ「外国籍の支援者」とだけのメディアもある。どうして「韓国籍」を伏せているメディアがあるのか、ということを考える必要もあると思うね。──特に韓国に関する報道については、メディアによって温度差があるのは間違いないですよね。 高須:イデオロギー的な立場もあるからそういうメディアがあるのも当然なのだろうけど、ただ露骨な反日のスタンスを決め込む今の韓国を支持するメディアは、ちょっと理解に苦しむ。韓国を支持するということは、日本の不利益を望んでいるようなものだからね。それを果たして「日本のメディア」として認めていいのか。ちょっとありえないな。いろんな立場の報道があってもいいけど、そういった国賊メディアだけはありえない。 もしかしたら、政権批判の道具として韓国を利用しているというメディアもあるのかもしれないけど、それでもありえないな。日本に対して敵意を剥き出しにする韓国を擁護することと、安倍政権を批判することはイコールではないからね。韓国のおかしい部分をしっかりと指摘しながら、安倍政権を批判することだってできるはずだよ。にもかかわらず、明らかに常識を逸脱し続けている韓国を擁護するのはメディアの怠慢に他ならない。安倍政権を批判する材料もないのに、無理やり批判するために、韓国を持ち上げてるんじゃないの?とさえ思えてくる。 そういったおかしなメディアがあるっていう事実を知っていれば、世の中の見え方もだいぶ変わってくるんだよ。そうすれば、今間違った方向に向いている正義感や善意だって、正しい方向に向くかもしれない。無知を克服することで、日本はもっといい国になっていくんだよ。シーマンくんにもわかってほしいね。 * * * 報道されていることがすべではないという事実を知ることで、世界の本質が見えてくると主張する高須院長。日本をより良い方向に導くには、国民がもっともっと世の中を疑っていく必要があるのかもしれない。【プロフィール】高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。昭和大学医学部客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。脂肪吸引やプチ整形など、日本に「美容整形」を広めた第一人者。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)など。最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。
2019.02.09 07:00
NEWSポストセブン
マスコミが変わらねば、まっとうな女性政治家の登場は難しい
マスコミが変わらねば、まっとうな女性政治家の登場は難しい
 女性政治家の失言やスキャンダルが政界に嵐を呼び、女性都知事がその嵐に乗じるも、彼女もまた躓いてしまう。そんな昨年の衆院選を批評した古谷経衡氏が国際情報誌・SAPIOに綴った「女性政治家の通信簿」が反響を呼んだ。女性に点数を付けることが「女性蔑視」との声も寄せられたが、政治家の資質を問うことが非難されるのもおかしい。 先進国で日本の女性議員率は圧倒的に低い(衆議院で約10%、世界平均の半分)。前号に続き古谷氏、そして日本はもちろん、海外の事例も知る舛添要一前都知事とともに、女性政治家の現状を語ってもらった。 〔議員名のあとの括弧内の表記は、(年齢、所属、当選回数)を表す〕古谷:僕はいまの日本の女性議員を巡る問題には、マスコミの責任が大きいと考えているんです。小池百合子(65・都知事)や山尾志桜里(43・無所属〈元民進〉・衆3期)ばかりを取り上げて、地道に活動を続ける地方議員にまったく注目しない。光を当てたとしても美人すぎる市議ぐらいでしょう。舛添:まったく同感です。マスコミの罪はとてつもなく大きい。政治とテレビの関係が変質したきっかけが小泉政権です。劇場型政治とくに女性議員とワイドショーは相性がいい。古谷:小泉チルドレンの片山さつき(58・自民・参2期)と佐藤ゆかり(56・自民・衆3期)、郵政民営化に造反した候補に立てた「くノ一」と呼ばれた女性議員たちをメディアはこぞって取り上げた。小池もくノ一の1人だった。リベラルの辻元清美(57・立憲民主・衆7期)や山尾にしてもマスコミにとっては劇の配役に過ぎない。舛添:マスコミが変わらなければ、まっとうな女性政治家の登場は難しいかもしれません。新内閣の組閣で女性閣僚がひとりもいなければ、男尊女卑内閣だとマスコミが必ずたたく。内閣は支持率を気にするから、資質に疑問を持っても女性閣僚を登用せざるをえない。そんな状況が続いているからまともな女性リーダーが出てこない。古谷:いまのお話は、女性議員の背景に存在する女性有権者の問題にもつながります。男性目線だと批判されるでしょうが、日本には自立できない幼稚な女性が増えている。とくに近年、女性の劣化が目立ちます。 恋愛をしたアイドルが罰として頭を丸刈りにして許しを請うたり、稲田朋美(58・自民・衆5期)が追及に耐えきれずに泣いて安倍(晋三)に庇護を求めたりする。明らかに異常なのに批判する人が少ない。しかも女性側はなんの声も上げません。舛添:私はそこにネット社会の病理を感じます。そのアイドルにしても、稲田や片山にしても、自分に肯定的な意見だけをネットで見るから錯覚して満足してしまう。そして違う立場の人の意見には耳を貸さない。諫言という言葉が死語になってしまった。古谷さんがいう努力や切磋琢磨をする以前の問題です。古谷:女性議員の数を増やせば切磋琢磨するという主張もありますが、そんな単純な話ではありません。 僕は女性議員の比率が世界193か国中、163位(IPU調査)だからもっと増やそうという意見には反対なんです。政治家にふさわしい女性がいないなら男性でいいじゃないか、と。ムリに下駄を履かせて政治家にするのは逆差別でしかない。舛添:私も女性議員の定数を設けるクオータ制導入には一貫して反対してきました。導入すれば、いま以上に能力がない女性議員が増える恐れがあるからです。古谷:おっしゃる通りです。議員の女性比率の低さは結果で、原因ではない。まずは舛添さんが指摘された女性議員が劣化した原因を彼女たち自身が認識する必要があると思います。 【PROFILE】ふるや・つねひら/1982年北海道生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。文筆家。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』『「意識高い系」の研究』。最新刊に『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす』。 【PROFILE】ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。辞任後初となる著書『都知事失格』が弊社より発売中。※SAPIO2018年1・2月号
2018.02.19 07:00
SAPIO
希望・維新連立なら野党第一党に 安倍氏が喜ぶ事情
希望・維新連立なら野党第一党に 安倍氏が喜ぶ事情
 小池百合子・東京都知事が代表を辞任した希望の党。関係者が注目しているのが橋下徹氏の存在だ。政策の類似性、地方政党を率いた立場としてのシンパシーなど、共通点がある小池氏を橋下氏が擁護することは不思議ではない。衆院選での希望と維新の連携も橋下氏の意向が強かったという。小池氏の再起の切り札は橋下氏ではないかと見られており、希望・維新は合併の流れが加速するという声もある。 橋下氏はツイッターで〈こんなことをやればやるほど希望は消滅に向かう。小池さんの看板がなければお前らのほとんどは落選してたんだよ!〉〈一度頼ったんなら小池さんが失敗しても支えるのが普通だろ〉と痛烈に希望の“反小池派”を批判した。 そして希望と維新の合併(統一会派)が起きるとなれば、永田町の論理の上では“特別な意味”を持つ。希望51人、維新11人。両党の衆院議員を足すと立憲民主党(54人)を抜いて野党第一党となり、「我こそは政権交代の受け皿」と標榜できる。 だが、数だけで「野党代表」を名乗れないのも永田町の論理だ。いくら両党が国政で“連立野党”を組んでも、肝心の総理候補がいない。小池氏に代わって代表となった玉木雄一郎氏を「政権交代後の総理」と考えて希望に票を投じた有権者は皆無だろう。 やはり焦点は「総理候補」たり得る人物がいるかどうかという点に行き着く。しかし、小池氏は国政への再転身を諦めていないとしても、「2020年の東京五輪までは身動きが取れなくなった」(国会議員時代からの小池氏側近)という見方が強い。 では、橋下氏はどうか。雑誌『正論』のインタビューでは、「自民党に代わり得る野党の必要性」に言及し、〈維新と希望が一つの党の“派閥”のような関係〉〈一つの政治グループを、大阪と東京が中心になって構成することはあるかもしれません〉と語っている。 ただし、〈僕は政治の世界はまっぴらごめんです〉〈政治グループをまとめていくという部分は専門外〉と、政界復帰も政党トップになることも否定した。だが、橋下氏が政界復帰を否定するほど、反比例するように“希望を託したい”というムードが高まっていく。「昔話をしてもしょうがないが、“2万パーセントない”と言って府知事選に出馬した経緯がある。次に選挙がいつあるかは分からないが、国政に打って出る気がゼロとは思っていない」(希望関係者) そんな勝手な“橋下新代表プラン”を知ってか知らずか、10月26日のインターネット番組で、橋下氏はこんな言い方で「政界復帰」を匂わせた。「ほんまに腹が立ってどうしようも(ない)。誰もやってくれないという話になれば、やっぱり燃えるかもしれない」 この発言は、総選挙での議席減に関して維新内で松井一郎・大阪府知事への責任論が噴出したことについて、松井氏を擁護した内容だが、その構図は希望内における小池氏の責任追及と同じだ。一連の小池擁護ツイートと重ねてみれば、「希望と維新の統一会派の“顔”が誰もいないということであれば……」という期待感をかき立てるのは仕方ないだろう。 では、両党が仮に合流したうえで“橋下代表”という最強のカードを切った場合、安倍一強の政界に地殻変動を引き起こすのか。政治評論家の屋山太郎氏は、「建設的議論ができる野党が誕生することで、実りある国会議論が期待できる」と語るが、「それを最も歓迎しているのは安倍首相自身だろう」とも付け加える。「現在の衆院では立憲民主党が各委員会の野党筆頭理事を務め、委員会審議では激しい抵抗が予想される。国会運営は与野党の国対で進行を協議するが、立民の国対委員長は辻元清美氏だから簡単には妥協しない。だが、野党第一党が変われば国会運営は格段にやりやすくなる。希望と維新の合流を推進したいのは他ならぬ安倍総理だ」(自民党国対筋) 強烈なキャラクターと、本能的な政治勘で政界を期待させ、翻弄させ、惑わせる2人が手を組む展開を迎えても、所詮は「安倍首相の掌の上」の話なのか。※週刊ポスト2017年12月1日号
2017.11.22 16:00
週刊ポスト
小池、蓮舫、山尾、野田、豊田…古谷経衡氏の女性議員通信簿
小池、蓮舫、山尾、野田、豊田…古谷経衡氏の女性議員通信簿
 日本の女性議員比率はOECD最下位。数少ない女性議員も、暴言騒動や不倫疑惑などで続々と「オウンゴール」した。日本の女性議員は、数・質ともに残念な状況だ。評論家の古谷経衡氏が、注目を集めた女性議員の“通信簿”をつけた。■小池百合子(都知事)選挙力  4政策力  2保守受け 1政治経験 5ルックス 3※合計 15・ひと口寸評/サスティナブルでワイズスペンディングかつダイバーシティ溢れるアウフヘーベンにレガシーを添えて! 溢れる横文字は意識高い系有権者「のみ」に訴求効果あり。都議会議員選挙は創価学会のお陰で大勝利のハリボテ一発屋。その目で五輪開会式を見られるのか。■蓮舫(前民進党代表)選挙力  4政策力  1保守受け 0政治経験 4ルックス 5※合計 14・ひと口寸評/「1位じゃなきゃダメなんですか!?」。元祖仕分け女だが、自身は台湾バナナ商のお嬢様でナンバーワン・クラリオンガール。若き日の美くびれだけは健在か。ネット民の意見を気にしすぎて、しなくとも良い戸籍を公開するなど支離滅裂。■野田聖子(総務相)選挙力  4政策力  4保守受け 3政治経験 5ルックス 4※合計 20・ひと口寸評/言わずと知れた元郵政選挙造反組だが、確かな経験と実績で岐阜に根強い政治基盤。「安倍一強」にも果敢に抵抗する党内野党だが、出自は保守本流の宏池会(岸田派)。いま最も総理に近い女! 元夫・鶴保庸介(参)と縁が切れて吉。  ■稲田朋美(元防衛相)選挙力  4政策力  1保守受け 3政治経験 3ルックス 2※合計 13・ひと口寸評/自称「グッドルッキング」と豪語する割にタルミが目立つ。南京事件の元原告代理人弁護士をきっかけに『正論』デビューで一時期ネット右翼の寵児に。だが辻元清美の追及にすら対抗できない無力っぷり。自民党王国・地元福井1区の選挙力だけが取柄。■山尾志桜里(元民進党政務調査会長)選挙力  3政策力  1保守受け 1政治経験 2ルックス 5※合計 12・ひと口寸評/「保育園落ちた日本死ね」ブログをいち早く国会で取り上げて脚光を浴びた「氏ね氏ね代議士」。ネット右翼からの愛称は「ガソリーヌ」。だが密かに保守おじさんから「でも、しおりって可愛いよね」の声。私もそう思う! だが本人は年下がタイプらしい。愛知7区逃げ切り当選の大番狂わせで底力。■豊田真由子(元文科大臣政務官)選挙力  1政策力  0保守受け 2政治経験 1ルックス 1※合計 5・ひと口寸評/「誇れる日本を未来へつなぐ」の右寄り900文字作文を自民党国家戦略本部の提言集に寄稿したのみで著作無し、政策無し。「ハゲ」で一躍全国区になったが、眉毛を逆さに書き換えて謝罪行脚する姿は「信長の野望」に登場する今川義元のグラフィックにクリソツ。●ふるや・つねひら/1982年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』『「意識高い系」の研究』など。※SAPIO 2017年11・12月号
2017.11.10 07:00
SAPIO
罪深い小選挙区比例代表並立選挙政策 いまだ修復不能
罪深い小選挙区比例代表並立選挙政策 いまだ修復不能
 1990年代は選挙制度が大きく変わったことをきっかけに、戦後55年体制が崩れ、政権交代が起きた。思想史研究家の片山杜秀氏と、元外交官・作家の佐藤優氏が、曖昧な存在を許さず、窮屈な社会になっていった1990年代の日本を振り返った。佐藤:一昨年、元少年Aが書いた『絶歌』が話題になりました。今年は1997年の酒鬼薔薇事件(※1997年3月~5月、14歳の少年が神戸市須磨区で2人の小学生を殺害)からちょうど20年です。片山:酒鬼薔薇事件はライター仕事でも扱ったのでよく覚えています。とはいえ、私は時代や社会の変化を示す事件だとは、当時は必ずしも思わなかったですね。佐藤:ただ知的障害児を殺害したという面ではそれまでのいたずら目的の犯罪とはまったく違った。いまでいえば、反社会性パーソナリティの犯罪です。『絶歌』を読むとまだ治療が終わっていないのがよく分かる。片山:そうですね。あの事件の頃から精神分析が前面に出てきた感じもします。心理学から精神病理学に時代が進んだ。犯罪者に限らず人間は誰もが未成熟で幼児性を抱えていて、精神分析医の治療対象であると。これはとてもアメリカ的と思うのですが。教会の神父や牧師の代わりがカウンセラーになる社会ですね。何が起きても心の治療とケアが大切だという。ついにはアメリカ大統領のビル・クリントンまでアダルトチルドレンと告白してしまった(笑)。佐藤:最近では日本の政治家も価値観や思想より、幼児性や未成熟を問われる場面が増えました。資質がない変な政治家が大量に生み出される原因が、1996年10月からはじまった小選挙区比例代表並立制選挙です。この年が、政治構造における最大の転換期といってもいい。片山:非常に罪深い政策でしたね。しかもいまだに修正不能のままです。政権交代が起こりやすい2大政党政治を目指した小沢一郎が小選挙区制を導入し、メディアや政治学者が旗を振った。いまになって彼らは、資質が乏しい政治家を生んだ政権を批判していますが、もう手遅れです。佐藤:小選挙区制への移行で決定的だったのが、旧社会党のなかの左翼だった労農派マルクス主義勢力が駆逐されてしまったこと。歴史的に日本の社会党を引っ張ってきた左翼社民がいなくなってしまった。同時に土井たか子さんや辻元清美さんら右翼社民が台頭した。小選挙区制の結果、政治全体が右にシフトしてしまったんです。片山:2大政党制になれば、政治のバランスがよくなるというのは、日本の政治風土を無視した「絵に描いた餅」でした。 日本の2大政党制の根底には、政権交代で政治腐敗を一掃するという発想がある。端的に言えば、腐敗撲滅が第一で、政党のイデオロギーや主義主張を軽んじる、本末転倒とも言える議論があの頃、横行しました。佐藤:腐敗を絶対に許さない空気は政治の世界だけでなく、社会全体に広がっていきました。 1997年に起きた第一勧業銀行と4大証券会社による総会屋利益供与事件もそうです。株の世界がきれいごとで動いているなんて、誰も思っていなかった。にもかかわらず、それまで黙認されていた利益供与を摘発した。これは1992年に施行された暴対法とも密接に関係している。片山:社会を清澄化していくなかで、社会の調整役でもある総会屋ヤクザを追い立てた。そして、白でもなく黒でもない曖昧な領域や、国家や個人の間に存在した中間団体を認めない社会になっていった。 暴対法で暴力団では生きていけない。労働組合もイデオロギーが機能せず成り立たない……。佐藤:モンテスキューも『法の精神』で民主主義を担保する存在が、教会やギルド(職能集団)などの中間団体だと語っています。しかし法の支配を徹底した結果、曖昧な存在や中間団体が排除され、法に縛られない掟の領域や慣習の世界を認めない窮屈な社会になってしまった。片山:1999年の国旗国歌法もその流れで語れます。国歌や国旗の超越的な地位を否定し、法制化しました。右派の人たちが日の丸と「君が代」を守りたいという焦りから法制化に踏み切ったわけですが、それが大きな間違いだった。佐藤:おっしゃる通りです。裏を返せば、法律さえ変えれば、国旗を赤旗に、国歌を「インターナショナル」にだってできる。●かたやま・もりひで/1963年生まれ。慶應大学法学部教授。思想史研究家。慶應大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞。近著に『近代天皇論』(島薗進氏との共著)。●さとう・まさる/1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。主な著書に『国家の罠』『自壊する帝国』など。共著に『新・リーダー論』『あぶない一神教』など。本誌連載5年分の論考をまとめた『世界観』(小学館新書)が発売中。■構成/山川徹 ■撮影/太田真三※SAPIO2017年9月号
2017.08.21 07:00
SAPIO
佐藤優氏「自社さ連立がなければ橋本内閣は生まれなかった」
佐藤優氏「自社さ連立がなければ橋本内閣は生まれなかった」
 歴史認識を巡って近隣諸国との諍いが絶えない。だが、それは今日に始まったことではない。昭和天皇の崩御を契機に、戦後日本の宿題が顕在化し始めた。同時期、国内政治では、五五年体制の終焉という大きな節目を迎えている。田中角栄氏が亡くなり、五五年体制が終焉した平成4~5年について、作家・佐藤優氏と慶應義塾大学法学部教授の片山杜秀氏が語り合う。片山:五五年体制の崩壊が平成5年。引き金を引いたのは前年の東京佐川急便事件でした。自民党の金丸信が東京佐川急便から5億円のヤミ献金を受け取り、政治家や官僚の汚職や腐敗が社会問題になった。佐藤さんは、まだモスクワですよね。五五年体制崩壊はどう受け止めましたか?佐藤:率直にショックを受けました。外務省では非自民8党派連立内閣の首相となった細川(護熙)さんよりも小沢(一郎)さんに対する期待感が強かったんです。小沢さんは『日本改造計画』において軍事を含めた国際貢献も含めて「普通の国になれ」と主張していましたから。片山:最近「日本は、急に右傾化してきた」と言う人がいるけれど、集団的自衛権は、湾岸戦争時のPKO協力法から重要な論点でした。30年越しのモチーフだったんです。佐藤:おっしゃるように「普通の国になれ」は、そのころから官僚の総意でしたね。片山さんは、細川連立内閣をどう捉えましたか?片山:当時佐川急便事件の影響もあり、反金権政治が錦の御旗として掲げられていました。イデオロギーや思想は二の次で社会主義やマルクス主義の人も、自由市場的な考えの人も野合して、新たな勢力を作った。 アメリカのような二大政党制にすれば、政権交代が頻繁に起きるようになって、政官財の癒着に歯止めがかかるはずだと。その方向への過渡期としての細川大連立内閣や自社さ連立内閣が演出されたのですね。佐藤:私は自社さ連立政権がなければ、平成8年の橋本内閣は絶対に生まれなかったと考えています。当時、モスクワの日本大使館に政治学者の佐藤誠三郎(※注)が訪ねてきた。日本大使に「橋本龍太郎は総理になる可能性ありますか」と聞かれた佐藤誠三郎は「本人以外の全員が反対するでしょう」と応えた。【※注/大平内閣や中曽根内閣で政策ブレーンを務めた政治学者。日米政治や安全保障を専門とし、保守系論客として活躍】 それほど橋本は政界で異質の存在だった。まず派閥の領袖ではなかった。それに政治家と一緒に飯を食わない。五五年体制が続けば、大臣レベルで終わる政治家と誰もが見ていた。 でも、自社さ連立政権で、彼にチャンスが転がり込んだ。伝統的な自民党の政治家なら、橋本内閣が行った予算の上限を定めるキャップ制導入や省庁の再編などの新自由主義的な改革は行わなかったはずです。片山:橋本政権の新自由主義の流れは、その後の森政権にも小泉政権にも引き継がれます。ソ連崩壊で21世紀はアメリカの一人勝ちと当時は想定された。いま思えば極めて安直な「新しい常識」に支配されて政界もアメリカ型二大政党制に再編されるべきと大新聞も政治学者も煽り続けた。 とすれば、「政界再編過渡期内閣」としての自社さ連立政権は、冷戦構造崩壊後の判断ミスの時代が生みだしたとも言えませんか。やはりソ連の崩壊抜きに平成は語れません。佐藤:私も同じ考えです。ソ連の崩壊とともに重要になってくるのが、日本社会党の位置づけです。社会党と聞くと、土井たか子や辻元清美をイメージする人が多いのではないかと思います。でも実は、彼女たちは右翼社民で社会党のメインストリームじゃない。辻元さんはおそらくマルクスの『共産党宣言』を読んだ経験はないと思います。 社会党のメインストリームは労農派マルクス主義。特にマルクス・レーニン主義を指導原理とした社会主義協会に代表される左派です。ソ連崩壊で右翼社民が台頭して左派の力が失われていたから、自民党と社民党の連立が可能だったのです。●さとう・まさる/1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。主な著書に『国家の罠』『自壊する帝国』など。共著に『新・リーダー論』『あぶない一神教』など。本誌連載5年分の論考をまとめた『世界観』(小学館新書)が発売中。●かたやま・もりひで/1963年生まれ。慶應大学法学部教授。思想史研究家。慶應大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞。近著に『近代天皇論』(島薗進氏との共著)。※SAPIO2017年7月号
2017.06.16 07:00
SAPIO
「いま代表選したら蓮舫は2票しかとれない」と民進党若手
「いま代表選したら蓮舫は2票しかとれない」と民進党若手
 民進党がボロボロだ。7月に予定されている東京都議選予測では「獲得議席ゼロ」の予測まで出ている。都議らの離党者が相次ぎ、離党ドミノは国会議員にも波及。結党からわずか1年で崩壊過程に入った。蓮舫氏の代表就任も、支持率アップには影響しなかった。ただし、挽回のチャンスがなかったわけではない。 今年に入っての4か月だけでも、森友学園疑惑、文科省の天下り問題の拡大、防衛省の日誌隠蔽、そして今村雅弘・復興相の会見での「出ていけ!」発言など閣僚の相次ぐ失言という具合に安倍政権の不祥事は枚挙に暇がない。民進党にすれば、無死満塁のチャンスが何回もあったのに、バットにかすりもしなかった。 政治ジャーナリストの野上忠興氏が理由を指摘する。「返り血を浴びることを怖れて追及に腰が引けていたからです。森友疑惑でも、籠池泰典・前理事長夫人のメールで辻元清美氏の不法侵入などの疑惑が持ち上がった。 劣勢だった安倍首相がここぞと追及したが、あれは民進党には大チャンスで、“辻元は国会で喚問に応じて潔白を証明するから、安倍首相の昭恵夫人も国会喚問に出るべき”と迫るべきだった。しかし、この党は疑惑否定のコメントを出しただけで追及が尻すぼみとなった」 都議選でも、蓮舫代表は小池百合子・都知事に接近しようと共闘を呼び掛けたが、“ひじ鉄”を食わされると何もしなくなった。 自民党にとっては、そのように離党者が相次ぐ民進党は議員の恰好の“草刈り場”に映っている。 長島昭久・衆議院議員が離党すると、自民党の下村博文・幹事長代行が「優秀な人なのでウエルカムだ」とスカウトに動き、次の民進党代表候補と見られていた細野豪志氏が党内の反対を押し切って憲法改正私案を発表すると、すかさず自民党の保岡興治・憲法改正推進本部長が「大変大きな意義を持っている」と持ち上げて“こっちへおいで”とコナをかけた。その細野氏は13日、代表代行を辞任した。「わが党は中堅議員の人材が薄い。民進党の保守派には長島、細野など見所のある議員がいるから、どんどん来てもらえばいい」と自民党長老。これでは自民党の二軍同然だ。 もはや蓮舫代表は党内で完全に孤立し、「いま代表選をやれば、蓮舫は本人と野田佳彦幹事長の2票しかとれない」(民進党若手)とまで言われている。都議選投開票日の7月2日、「民進党惨敗」の一報が流れた瞬間、蓮舫降ろしが始まって党崩壊が本格化するのは火を見るより明らかだ。※週刊ポスト2017年4月28日号
2017.04.20 11:00
週刊ポスト
“森友祭り”で一番の勝ち組は首相に食い込むフジサンケイG
“森友祭り”で一番の勝ち組は首相に食い込むフジサンケイG
 連日、“森友祭り”のテレビのワイドショーも笑いが止まらない。「とにかく絵(映像)が面白い。登場人物のキャラが立つ。次々に新ネタが出てきて視聴者を飽きさせない。こんな3拍子揃ったネタは久しぶりですよ」 民放キー局のテレビマンは興奮気味に語る。 それはそうだろう。天下の首相夫妻と一民間人である籠池泰典・諄子夫妻が100万円を「渡した」「受け取っていない」などと互いに「ウソつき」と罵り合う泥仕合などなかなか見られない。連日の報道で視聴率はうなぎのぼりといい、普段は視聴率2~3%のNHKの国会中継でさえ、籠池喚問(3月23日)はなんと最高16.1%(関東地区。関西地区は17.7%)に達した。メディアにとってはまさに籠池特需だ。 その中でも一番の勝ち組は安倍首相に食い込むフジサンケイグループだろう。 産経新聞が証人喚問の翌日に「メール全容判明」といち早く昭恵氏と籠池夫人が交わしたメールの内容を報じれば、フジテレビも同日昼のワイドショー『グッディ!』で「独占入手」とメールを紹介した。「言いたい放題の籠池に反論したいことが山ほどある安倍首相サイドが、反証材料を保守系メディアに流す。総理が苦しくなればなるほど親安倍メディア、とくに産経にタナボタでネタが集まっている」(政治部記者) さらに産経新聞は森友疑惑追及を強める野党を牽制するように、証人喚問までは「再び解散風が吹き始めた」(3月6日付)などと4月衆院解散説を書き立て、喚問が終わった途端に「首相、4月総選挙見送り」(3月28日付)と“スクープ仕立て”で報じた。自社スクープを自社スクープでひっくり返す離れ業だ。 いまや森友疑惑は意固地になった安倍首相と開き直る籠池氏の非難合戦にとどまらず、籠池夫人のメールで「幼稚園に侵入しかけた」と名指しされた民進党の辻元清美氏という新たな登場人物まで加わった三つ巴の泥仕合と化し、与野党とも幕を引きたくても引けなくなっている。メディアにとっては面白おかしい話題が提供され続けるわけだが、おいしい話には毒がある。 メディアが籠池劇場の高視聴率に浮かれて思考停止になっているのを見て、陰で「ありがとう」と喜んでいる人たちがいることを忘れてはならない。※週刊ポスト2017年4月14日号
2017.04.04 11:00
週刊ポスト
自民党、派閥人事廃止で「頭脳が対応できない」大臣が続々誕生
自民党、派閥人事廃止で「頭脳が対応できない」大臣が続々誕生
 俸給月額146万6000円。期末手当(ボーナス)436万円。それらを含めた年収は約2700万円で、これとは別に国会議員として文書通信交通滞在費が1200万円、立法事務費が780万円……。「国務大臣」の待遇だ。 高額報酬に見合った重責を担う大臣たちの朝は早い。答弁がある日は、6時ごろには大臣室や議員会館の事務所に顔を出す。官僚たちから答弁内容のレクチャーを受けるためだ。前夜、18時ごろに野党から質問内容が通告され、深夜2~3時までかけて省庁の担当者が答弁を練り上げる。ペーパーは数十枚から100枚以上に及ぶ時もある。 それを早朝2~3時間、「コンビニのおにぎりを頬張りながら」(財務大臣経験者)、必死で頭に叩き込む。官僚答弁だと批判されることもあるが、「幅広い政策課題を遺漏なく進めるためには効率のよい方法」(同前)との言い方がある。東大法学部や中央官庁出身の大臣は少なくない。受験勉強よろしく、詰め込みは得意なタイプが多い。 高い知性と並々ならぬ努力の賜物として、こんな答弁が生まれた。「ちょっと、えー、私の頭脳というんでしょうか、えー、対応できなくて申し訳ありません」 金田勝年・法務大臣の共謀罪に関する国会論議での発言である。 稲田朋美・防衛大臣の“タジタジ答弁”も、テレビで繰り返し報じられた。民進党の辻元清美氏が「ISIL(イスラム国)をめぐるシリアの内戦は戦闘か、衝突か」と質問したのに対し、「法的評価をしていない」と繰り返すのが精一杯で、安倍首相が助け船を出す始末だった。 官僚のレクに頼りっ切りなこと自体、情けない限りだが、そこまで面倒を見てあげてもこの体たらくなのはなぜなのか。 ヒントは「派閥人事の廃止」にある。かつて派閥順送りで大臣人事が決まっていたころ、自民党では部会や委員会で各議員が専門分野を作り、その分野で大臣になるのが常だった。しかし小泉政権以降、基本的に派閥推薦をやめて総理による「1本釣り」に変わった。そのことで衆院当選5回以上の「入閣待望組」が約60人も生まれ、門外漢の分野で大臣となるケースも多くなった。「頭脳が対応できない」金田氏の場合、大蔵省出身で、内閣委員会・農水委員会・厚労委員会委員長・自民党厚労部会長・外務副大臣を渡り歩いてきた。法務行政に明るくない人物が突然、法務大臣である。 稲田氏は弁護士出身、法務委員会理事・自民党女性局局長代理・行政改革担当相などを務めた。当選4回で1本釣りされたタイプだが、防衛行政に本格的に携わるのは初めてのことだった。 加えて金田氏のケースでは、「法務大臣」というポストの特殊性も挙げられる。法務大臣は、入閣待望組が座る“シロウトの指定席”なのだ。 中央省庁改編後の2001年以降に法務大臣になった22人のうち、実に14人が初入閣。2010年に法務大臣として初入閣した柳田稔氏は「法務大臣はいいですね。(答弁は)2つ覚えておけばいいんですから。“個別の事案についてはお答えを差し控えます”“法と証拠に基づいて、適切にやっております”って」と語って紛糾。発言から1週間あまりで辞任に追い込まれた。「うちわ」の松島みどり・元法務大臣も初入閣組(2014年)で、在任わずか48日だった。 むろん、安倍首相は金田氏や稲田氏をいつまでも放置しないだろう。予算成立後の内閣改造説も飛び交う。野党の追及で辞めさせたとなれば失点になるからしばらくは大臣を務めさせ、「国会が落ち着いたので体制を一新する」として改造で飛ばすのが着地点ではないか。 大臣になれば、旭日大綬章や旭日重光章などの叙勲の対象になる。ある厚労大臣経験者は「総理の道は険しくとも一度は大臣にはなりたいというモチベーションは、勲章から湧く人が多い」と率直に語った。 仕事がモチベーションにならないのが、日本政界の常識らしい。「答弁できない大臣」はこれからも続々と生まれてくるに違いない。※SAPIO2017年4月号
2017.03.04 07:00
SAPIO
腰にリボン稲田防衛相 強面のはずがガーリーな実態に違和感
腰にリボン稲田防衛相 強面のはずがガーリーな実態に違和感
 女性セブンのアラカン名物記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中のおかしなことに怒りをぶつける! 今回のターゲットは、稲田朋美防衛大臣です。 * * * 女性政治家のここぞという時のスーツがヘンなのは、昨日今日始まったことじゃない。赤、青、黄色の信号カラーもあれば、ピンクに黄緑色まで、まるでゴクラクチョウだよ。 と言っても、見ているこっちもその“ヘン”に慣れてきちゃってね。ちょっとやそっとでは驚かないんだけど、「あれはない」と、見るだに腹が立つのが稲田朋美防衛相。 よりによって、“狂犬”などといわれているアメリカのマティス国防長官に、黒い腰リボンつけて、ポニーテールで会うか?◆SPと役人を従えてハワイに息抜きに行く芸能人みたい これまでも彼女のいでたちには、何度か「ん?」と思ったことがある。昨年夏、自衛隊の拠点のあるアフリカに向け成田空港を出発したときは、デニム地のキャップにサングラスにTシャツ。ハワイに息抜きに行く芸能人かい。 帰国してすぐの自衛隊の富士総合火力演習では、ベビーピンクのジャケットで、自衛隊員の敬礼を受けていたっけ。目つきの鋭いSPと黒いジャケットの役人で周りをガッチリと固めて、“政府要人”そのものなのに、その自覚があるのかないのか。 調べてみたら、この人、“大臣”になる前から、国会議員らしくなさは業界ピカイチ。水色の短め丈のダッフルコートに3段フレアスカート、網タイツで演説したかと思えば、パリで開かれたイベントでは、胸にふわふわハート形の羽根をつけたゴスロリ・ファッション。 そして最近は、目尻のツケマに縦ロール髪がお気に入り。◆「最終目標は総理」の人の勝負服はなぜかガーリーさを強調 この人、そもそもは政治がらみの弁護士活動をしているときに安倍総理からスカウトされ、2005年の衆議院議員総選挙に自民党公認で出馬して初当選して政界デビュー。「最終目標は総理大臣」という趣旨の発言をして憚らない、信念の人。「教育体験のような形で、若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですか」と提案する強面の政治家──という話だったんだけどね。民進党の蓮舫や辻元清美から突っ込まれて涙ぐんだり、声をつまらせたりして、その実態は意外とガーリー。そして、いざというときの服装は、必ず大きなリボンをつけて、そのガーリーさを強調するの。 防衛大臣認証式で、白と青のロングドレスで腰に大きなリボン結びをしたスタイルを見せてから、その格好を半年たらずで3回も。 57才の大臣が周囲からあれこれ言われながら、おリボンを貫くのは、ただの趣味嗜好じゃない。彼女の“思想”だよ。 ガーリーを一言でいえば、「私ってかわいいでしょ?」の問いかけか、「かわいい私」の自己満足。でも、これ、いらないでしょ、政治家には。ましてや防衛大臣だよ。“お姉ちゃんファッション”での会談は相手国に失礼だし、何より他国からナメられる。一国の防衛大臣がナメられて、私ら国民にいいことって何かあるの? とはいえ、人が首を傾げる服を「これが私」と決めた人の頑固さといったらないからね。この先、普通の国会議員スタイルに「転ぶ」ことはない、と私は見ているよ。※女性セブン2017年3月2日号
2017.02.16 16:00
女性セブン

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