▼スクロールで次の画像

様々なデータがとれる(撮影/藤岡雅樹)

様々なデータがとれる(撮影/藤岡雅樹)

大谷翔平のスライダーより大きな幅で曲がる「スイーパー」に五十嵐亮太氏が挑戦(写真/共同通信社)

大谷翔平のスライダーより大きな幅で曲がる「スイーパー」に五十嵐亮太氏が挑戦(写真/共同通信社)

図の縦軸はリリースの高さ、横軸はプレートからリリースポイントまでの距離を示す。スイーパーと直球とで腕の位置にはっきりした違いがあるため、打者は球種を予測しやすくなるが、「良質のボールが投げられればアウトにできると考えているはず」(神事氏)。同じ球種でもリリースポイントにばらつきがあるのは、試合の中でその日の状態に合わせて微調整しているのだろう(提供/NEXT BASE。数値は前半戦最終登板7月5日時点)

図の縦軸はリリースの高さ、横軸はプレートからリリースポイントまでの距離を示す。スイーパーと直球とで腕の位置にはっきりした違いがあるため、打者は球種を予測しやすくなるが、「良質のボールが投げられればアウトにできると考えているはず」(神事氏)。同じ球種でもリリースポイントにばらつきがあるのは、試合の中でその日の状態に合わせて微調整しているのだろう(提供/NEXT BASE。数値は前半戦最終登板7月5日時点)

スイーパー:「横投げ」に近い投げ方で、投手方向から左に平均42.5cmの曲がり幅を生み出す。前半戦の投球の35.4%を占めた(写真=AFP/AFLO)

スイーパー:「横投げ」に近い投げ方で、投手方向から左に平均42.5cmの曲がり幅を生み出す。前半戦の投球の35.4%を占めた(写真=AFP/AFLO)

速球、カーブetc.:スプリット、カーブ、速球は地面から180~200cm程度の高い位置から投げており、腕の振りは「縦振り」に近い(Getty Images)

速球、カーブetc.:スプリット、カーブ、速球は地面から180~200cm程度の高い位置から投げており、腕の振りは「縦振り」に近い(Getty Images)

大谷より球種が豊富なダルビッシュ有(パドレス)だが、リリースの位置は大谷よりも一定の箇所に集まっている。力で打者をねじ伏せようとする大谷に対し、「あらゆる球種を駆使して打者の裏をかくのがダルビッシュ投手」(五十嵐氏)。神事氏も「直球の質に関しては大谷投手より100回転ほど多く、ボール1個分ぐらい大谷投手より伸びている良質のボール。スイーパーも直球に近いリリース位置から投げていて打者が判別しにくい」と語る(提供/NEXT BASE 。数値は前半戦最終登板7月8日時点 )

大谷より球種が豊富なダルビッシュ有(パドレス)だが、リリースの位置は大谷よりも一定の箇所に集まっている。力で打者をねじ伏せようとする大谷に対し、「あらゆる球種を駆使して打者の裏をかくのがダルビッシュ投手」(五十嵐氏)。神事氏も「直球の質に関しては大谷投手より100回転ほど多く、ボール1個分ぐらい大谷投手より伸びている良質のボール。スイーパーも直球に近いリリース位置から投げていて打者が判別しにくい」と語る(提供/NEXT BASE 。数値は前半戦最終登板7月8日時点 )

ダルビッシュ有(写真/AFLO)

ダルビッシュ有(写真/AFLO)

図が示すのは、大谷が上下左右、全方位への変化球を操っていることだ。スイーパーは最も変化量が大きく、投手方向から見て左側へ曲がることを表わす。2023年2月に肘の手術をしたばかりという五十嵐氏がスイーパーに挑戦するも、解析した変化量はスプリットやカットボールの位置にとどまり、スイーパーのような左側への大きな変化量は出なかった(提供/NEXT BASE。数値は前半戦最終登板7月5日時点)

図が示すのは、大谷が上下左右、全方位への変化球を操っていることだ。スイーパーは最も変化量が大きく、投手方向から見て左側へ曲がることを表わす。2023年2月に肘の手術をしたばかりという五十嵐氏がスイーパーに挑戦するも、解析した変化量はスプリットやカットボールの位置にとどまり、スイーパーのような左側への大きな変化量は出なかった(提供/NEXT BASE。数値は前半戦最終登板7月5日時点)

真上から投げ下ろすタイプの五十嵐氏がいきなりサイドから投げてもなかなか思い通りのデータが得られない

真上から投げ下ろすタイプの五十嵐氏がいきなりサイドから投げてもなかなか思い通りのデータが得られない

神事氏が「縫い目に対し、人差し指と中指を深く握れば回転数が上がる」と説明すると、「逆だと思っていた」と五十嵐氏(撮影/藤岡雅樹)

神事氏が「縫い目に対し、人差し指と中指を深く握れば回転数が上がる」と説明すると、「逆だと思っていた」と五十嵐氏(撮影/藤岡雅樹)

リリースの瞬間をハイスピードカメラで撮影。回転数や回転軸の数値を確認しながら、実際の球筋と感覚を一致させていく(撮影/藤岡雅樹)

リリースの瞬間をハイスピードカメラで撮影。回転数や回転軸の数値を確認しながら、実際の球筋と感覚を一致させていく(撮影/藤岡雅樹)

「僕は腕を縦振りさせるタイプなので、下げたところでスイーパーは難しいですね。悔しい!」(撮影/藤岡雅樹)

「僕は腕を縦振りさせるタイプなので、下げたところでスイーパーは難しいですね。悔しい!」(撮影/藤岡雅樹)

大谷のようなサイドスローに挑戦(撮影/藤岡雅樹)

大谷のようなサイドスローに挑戦(撮影/藤岡雅樹)

動作解析技術は著しく進歩(撮影/藤岡雅樹)

動作解析技術は著しく進歩(撮影/藤岡雅樹)

アスリート向けに動作解析を行なう「ネクストベース」の上級主席研究員・神事努氏(撮影/藤岡雅樹)

アスリート向けに動作解析を行なう「ネクストベース」の上級主席研究員・神事努氏(撮影/藤岡雅樹)

現役時代はMAX158キロの豪速球を投げ込んだ五十嵐氏(撮影/藤岡雅樹)

現役時代はMAX158キロの豪速球を投げ込んだ五十嵐氏(撮影/藤岡雅樹)

ネクストベースの解析のもと、「大谷スイーパー」を実践(撮影/藤岡雅樹)

ネクストベースの解析のもと、「大谷スイーパー」を実践(撮影/藤岡雅樹)

ハイスピードカメラなども活用(撮影/藤岡雅樹)

ハイスピードカメラなども活用(撮影/藤岡雅樹)

進化し続ける動作解析技術(撮影/藤岡雅樹)

進化し続ける動作解析技術(撮影/藤岡雅樹)

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン