“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
円安の日本を離れ、海外で働いて収入を得ようとする若者が増えている。彼らの多くが利用しているのが、ワーキングホリデーだ。オーストラリアなどが定番の行き先として人気だが、今年7月16日、日本の外務省は新たに地中海に浮かぶ島国・マルタ共和国とワーホリに関する口上書の交換を発表した。外務省の公式サイトによると、来年1月1日から制度が始まる。
「制度の詳細はまだ分かっていませんが、マルタはいいですよ。英語の格安語学学校が多いし、もともと日本人もたくさんいる。物価は他のヨーロッパ国と比べてあまり高くはない上、気候は穏やかで、人気の観光地もあります。ワーホリによってさらに多くの日本人が集まるでしょうね」(現地在住日本人)
淡路島の半分ほどの大きさの島に、50万人足らずの人口を抱えるマルタ。歴史ある首都ヴァレッタの石畳や、綺麗な海を求めて世界中の旅行者が訪れる“地中海の楽園”とも言われる。
しかし、楽園らしからぬ“ある事件”が国内で話題になった。
「7月1日夜から翌未明にかけて、駐禁やスピード違反など道路取り締まりを担当している公的機関LESA(Local Enforcement System Agency)の職員3人が、公用車でコカインを鼻から吸い込む様子を撮影した動画がWhatsAppやSNSで急速に拡散されて“大バズり”したんです。
たまたま見かけた一般人が動画を撮影しSNSに投稿して、事態が発覚。当局は職員を即日解雇としましたが、公務員の事件に市民が怒るのは日本と同じで、大炎上はなかなか収まりませんでした」(同・現地在住者)
事件を受けて同国の与野党国会議員の対応は分かれた。