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自己最速165kmをマーク!藤浪晋太郎、どん底から“復活”できた背景に並外れた「強心臓」

移籍して何かを掴んだのか(時事通信フォト)

移籍して何かを掴んだのか(時事通信フォト)

 散々、遠回りをした男が、ついに何かを掴んだようだ。7月にアスレチックスからオリオールズに移籍した藤浪晋太郎(29才)が、6日(現地時間)のメッツ戦に登場。この日は速球が冴え渡り、日本人投手最速となる球速165kmをマークした。

「藤浪は今季、年俸が日本時代の約10倍となる破格の契約でアスレチックスに移籍。オープン戦は好調で開幕ローテーション入りしましたが、4試合連続で打ち込まれて中継ぎに配置転換し、その後も不安定なピッチングが続いていました。それでも夏に向けて徐々に調子は上がっていましたが、アスレチックスは今季、記録的なペースで負け続けており、優勝はおろかプレーオフ争いに絡むのも絶望。そこで藤浪に目をつけたのがオリオールズです。

 オリオールズは現在ア・リーグ東地区の首位ですが、中継ぎ強化のコマとして、最近ピッチングが安定していた藤浪が欲しかった。一方のアスレチックスは、チーム内で高額年俸の藤浪を他球団に売りたかった。互いのニーズが合致してトレードが成立しました」(スポーツ担当記者)

 藤浪は197cmの長身で、高校時代から剛腕で知られてきたが、そんな彼も今や30代目前。日本では1年目から3年連続で2ケタ勝利を上げるも、その後、長いトンネルに入り、苦悩の末にアメリカ行きを選んだが、そこで自己最速を記録するとは、よほどアメリカの水は合ったのか。

「メジャーのボールは滑ると言われますが、日本人選手がメジャーに行って球速が上がる例はこれまでもありました。オリックスで活躍後に渡米した長谷川滋利は、日本時代はクレバーな技巧派として知られていましたが、メジャーでパワー不足を体感し、ウエートトレーニングを続けたことで、球速は一気に150km台にアップしました。

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