『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』 インベカヲリ★ KADOKAWA 2021年9月29日発売
小島はわざとらしい笑顔を作り、喜びを表現するかのように身体をユラユラ揺らした。被害者遺族にとっては聞くに堪えない発言だろう。
検察「ナタから手を離した理由はなんですか?」
小島「警察に抵抗せず連行されようと思ったからです」
検察「どうしてですか?」
小島「もう充分、罪を犯したし、ここで暴れてもしょうがないと思ったからです」
罪を犯すことが目的だったということだ。小島の考えにはブレがなく、それだけに不気味だった。
(了。後編に続く)