結成25年のマシンガンズは「3本目のネタがない」という状況を“ネタ”にした漫才を披露

結成25年のマシンガンズは「3本目のネタがない」という状況を“ネタ”にした漫才を披露

「その場で感じたことを口にしたい」

──そして、いよいよ決勝戦です。この後、準決勝の第2試合を挟んだので、40分ぐらい時間が空きました。

滝沢:そんなありました? 5分、10分で出ていったような気がしますね。もうちょい何かできたのかな。いちおうノートに控えておいたネタがあったので、西堀に、これとこれとこれをやろうって言ったんですけど、今さら覚えられない、って。

西堀:昔、やったことのあるネタだったんで、やろうと思えばできたんでしょうけど、ウケるかどうかはまた別なので。だったら、出たとこ勝負で、自分の口から自然と出てくる言葉に期待した方がいいかな、と。

滝沢:僕らの漫才は西堀次第。なので、西堀の気分が乗ってこないのに、それでもやれとは言えないんですよ。

西堀:その場で感じたことを口にしたいので、慣れないネタを詰め込んで「次なんだっけ?」っていう漫才にはしたくなかったんです。

──それにしても「ネタがない」と言いながら、沈没しそうになるとアドリブでつないで、あれだけウケて。不思議な感動がありましたよね。

滝沢:内心は焦ってましたよ。5分以上やらないと失格なんで。ほぼ出し切ったとき、時計をみたら、まだ4分半くらいで。ゾッとしましたね。

西堀:俺なんて、けっこうしゃべったなと思って時計見たとき、まだ1分半だったから。びっくりしたな。2人とも時計ばっかり見てたもんな。あんなに時計ばっかり見てる漫才師、いねえだろ。

滝沢:俺、漫才が終わった瞬間、ガッツポーズしてるんだけど、ウケたっていう意味じゃなくて、乗り切ったという達成感なんだよね。何とか5分35秒ぐらいまで行ったから、よかった! って。

西堀:あんな漫才、もう二度とできねえだろうな。漫才漫画の傑作『べしゃり暮らし』を描いた森田まさのり先生が、あの漫才をいつか漫画にしたいって言ってくれたんだよな。

──漫才を知ってる人ほど、あのネタのすごさがわかるんでしょうね。

西堀:袖に戻ったら、他の芸人たちが、やりましたね、って感じで。もう優勝したような空気になってたんですよ。記念写真とかたくさん撮って。ギャロップのネタもほとんど聞いてなかった。また、ギャロップのネタが前半、ずっと振りで、ほとんど笑いの起きないネタだったじゃないですか。

滝沢:だから、苦戦してるな、って。ネタ選び、間違えたんだな、って。

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