THE SECONDで「楽しいなー!」と跳躍したマシンガンズの漫才を振り返る
息子が「ギャロップの電話番号知らない?」と聞いたワケ
──結果を知っているので、まるでコントですね。ギャロップのネタは、振って、振って、最後に大ボケをかまして一気に回収するという、一発大逆転のネタだったんですよね。
滝沢:ほんと、コント。最後、ギャロップがドッカーンてウケるじゃないですか。あれも今さら、遅いよ、と。後の祭りだって。
西堀:俺、小宮に言ったんですよ。「優勝が決まった瞬間、泣いちゃったらどうしよう」って。そうしたら、「西堀さん、こういうときは泣いた方がいいです」とか言われててさ。ちょっと抑え気味の、チャンピオンっぽい表情を作ってね。「滝沢、今までありがと……」みたいなセリフまで考えて、得点発表に臨んでたわけよ。だから、得点を見たとき、サーっと血の気が引いたの。あれ、滝沢、得点のシステム変わった? って。
──246対276の完敗でした。マシンガンズの246点というスコアは一転、今大会の最低得点……。西堀さんも思わず「低くないですか?」って。
滝沢:あの状況で、よくあの言葉が出たよな。俺、呆然としてたもん。
西堀:ボケたというより、本当に低いと思ったんでしょうね。もう、チャンピオンの気分だったので。あとでギャロップの漫才を映像で観て、こういうことだったのか、と。それで納得はしましたけど。
──でも業界に残したインパクトという意味では、今大会、もっとも大きかったと言ってもいいんじゃないですか。
西堀:まあ、そう言ってくれる人も多いんでね。打ち上げも楽しかったしな。ギャロップはちょっと遅れてきたんですけど、あんなにうまそうにビールを飲む人見たの、初めてかも。噛むように飲んでいましたから。やっぱり、何かを成し遂げた男がビールを飲む姿ってのはいいよな。
滝沢:1000万を手にした後のビール、俺も味わいたかったな。
──でも、テレビを観ていた子どもたちもさぞかし、盛り上がっていたんじゃないですか。
滝沢:みたいですね。ただ、ギャロップのことは大嫌いになってましたけど。
西堀:滝沢の小学5年生の息子に「ギャロップの電話番号知らない?」って聞かれて。どうして? って聞いたら、「毎日、おまえらのせいで負けたんだって言いたいんだ」って言ってましたから。よし、わかった、と。今度、聞いといてやるって返しておきましたけど。
【了。前編から読む】