芸能

THE SECOND準優勝・マシンガンズが明かす“幻の3本目のネタ” 実は「前日のライブで試す予定だった」

THE SECONDで「楽しいなー!」と跳躍したマシンガンズの漫才を振り返る(撮影/石井勇気)

THE SECONDで「楽しいなー!」と跳躍したマシンガンズの漫才を振り返る(撮影/石井勇気)

 結成16年以上の漫才師による漫才賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」で準優勝したマシンガンズ。優勝したギャロップとの決勝戦で「ネタがない」と言いながら披露した“アドリブ漫才”は大きなインパクトを残した。ベスト4の漫才師たちへの連続インタビューで、マシンガンズの2人が「伝説の3本目のネタ」について振り返った。【前後編の前編】(聞き手/中村計=ノンフィクションライター、『笑い神 M-1、その純情と狂気』著者)

 * * *

──今大会は結果的には準優勝に終わりましたが、決勝で「もうネタがない」という伝説的な即興漫才を披露し、その後、露出も一気に増えました。限りなく優勝に近い準優勝と言っていいのではないですか。

滝沢秀一:でも、最後、ギャロップが1000万円のパネルを手にしているのを見たときは悔しかったな。もう少しがんばったら、1000万もらえたんだ、って。

西堀亮:あのパネルだよな。あれが出てきたときがいちばん悔しかった。1000万って書いてあって。あれが出てくるまでは、いやいや、十分だよって思えてたんだけど。金のこと考えてたら、(優勝した)ギャロップが泥棒みたいに見えてきてさ。ははははは。

──予選の勢いを見ていたら、このままマシンガンズが一気に頂点まで駆け上がるのではないかと思っていましたが、2人はそのあたりはどう感じていたのですか。

滝沢:もちろん、「優勝するぞ!」みたいな気持ちもありましたけど、その一方で、優勝できないパターンも想定していました。25年も芸人を続けていると、自分が傷つかないように保険をかけるようになってくるんですよ。M-1もそうでしたけど、今まで何度となく敗北を経験していますから。自分の笑いを否定されるのって、本当に傷つくので。

西堀:そもそも僕らはこの大会に出るつもりもなかったんですよ。マネージャーが半ば強引に申し込んでしまったから、仕方なく出ただけで。なので、最初の選考でベスト32に残れただけで満足だった。もう、いつ負けてもいいや、と。そうしたら、ベスト16に残り、さらにはベスト8になった。俺らがテレビに出るのか、と。えらいこっちゃ、これは大ごとになってきたぞと思っていたら、本番の2~3日前、体がバキバキになって、起き上がることができなくなっちゃったんです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
5月8日、報道を受けて、取材に応じる日本維新の会の中条きよし参議院議員(時事通信フォト)
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態
NEWSポストセブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン