生田神社が関係者に配ったもの。A氏のハグなどは認めている
生田神社側にもB、Cさんら生徒、元生徒による相談が寄せられ、6月23日に権禰宜が以下のような報告書を生徒や関係者に配布している。
〈箙籠弓道会の指導を行うA氏(文面では実名)が、指導中並びに別の場所で生徒にセクシャルハラスメントを行ったとの連絡を受け、神社側でも話を伺った。当社は同会に、稽古場所として境内を貸している立場であることから、司法、または弓道連盟が下す何らかの処分を待って対応することとしていた。しかし、4月、6月に再度、被害者側からの訴えがあり、併せて他の弓道場でのやり取りを確認検討した結果、弓道連盟等の処分を待って判断するのではなく、当社として何らかの処置を講じるべきと判断した〉として、A氏の主張とCさんらの主張に食い違う点があるものの、6月28日をもって弓道教室を閉鎖とすることを決めたという内容だ。生田神社の聴取にA氏はハグや手をつないだことは認めている。
当事者のA氏はどう語るのか。自宅を訪れたが、記者が名乗ると「話すことはない」と強い口調で遮られた。
全日本弓道連盟に今回の一件の見解を聞いた。「各種のハラスメント等の防止の目的を達成するため、当連盟事務局内に相談窓口を設置し、会員からの通報相談等について対応しております。ただし、通報・相談については非公開と定められています。(中略)当連盟における通報・相談に関しましては、通報・相談の有無を含めて、相談事項の内容や調査の過程、懲戒手続の経過等についてはいずれも非公開であり、第三者に情報を開示することは出来ません。懲戒処分相当との結果が出た場合に、関連事項につき、当連盟発行の機関誌「弓道」に掲載し、公表することになります」との回答だった。