アイドル時代の生活について語ってくれた
──アイドル時代はどんな生活を送られていたのですか?
AKINA:私は中学生になったと同時に上京して、寮生活をスタートさせました。メンバーもみな一緒で、合宿というか修学旅行みたいな感じで楽しかったなぁ。当時流行っていた漫画も、1冊買ってみんなで回し読みしたりして。事務所が「勉強はしっかり」という方針だったので、学校にはほぼ休まず通って、放課後レッスンや仕事に向かうというスケジュールでした。今から思えば、ひとりだけの時間はほぼなかったけれど、メンバーと一緒に過ごすほうが楽しかったし、とにかく歌って踊れるということがひたすらうれしかったですね。
──なんともまじめなアイドルだったのですね。
AKINA:そこだけは自信をもって言えますね(笑い)。私自身、休みが欲しいとか、遊びたいと思う以上に仕事やレッスンがしたかったんです。それが一番楽しかったし、自分らしい時間だったから。メンバーもみんなそうでしたよ。もちろん制服デートにも憧れはしたけれど、結局憧れのまま終わりました。でもね、それはそれでよかったと思っているんです。10代の頃、心から打ち込めるものや、信頼できる仲間に出会えたことは私にとって宝物。今でもメンバーや当時のマネージャーさんとはLINEグループで連絡を取り合っているんですよ。もう幼なじみを超えて、親戚みたいなものです。
──ソロになってからは、歌だけでなく演技やタレント業にも挑戦していますね。
AKINA:私、やっぱり「表現すること」がとにかく好きなんだなって。だからジャンルを問わず、さまざまなことにトライして表現の幅を広げていけたらと思っています。……とはいえ、やっぱり音楽がメインではあるのだけれど。そうそう、今年6月に行ったバースデーライブでは、「Folder」時代に朝のTV番組『ポンキッキーズ』(フジテレビ系)で、ご一緒していた「スチャダラパー」のBoseさんにゲストで出ていただきました。自分の可能性が広がったのをまた感じたひとときでした。
──アイドル時代よりアグレッシブになっていますね。
AKINA:うん、そうかも。その背中を押してくれているのは、夫(タレントのビビる大木さん)なんです。私がやりたいと思うことを全部「いいじゃん、やってみれば」と応援してくれて、ずっと気にかけてくれるんです。だから頑張れるし、挑戦できるのかもしれません。