ライフ

愛らしすぎる犬の表情の秘密 「擬人化しやすい」と専門家 四字熟語にもマッチ

犬たちが魅せる豊かな表情は癒し(撮影/森田米雄さん)

犬たちが魅せる豊かな表情は癒し(撮影/森田米雄)

 人々に愛され続け、今や、日本国内の飼育頭数は705万3千頭(2022年12月26日。一般社団法人ペットフード協会調べ)となっているのが、わんこ(犬)。その表情の豊かさは、愛犬家に限らず多くの人たちを癒やしている。

 写真家の森田米雄さんが言う。

「猫の場合は周囲の明るさにより、瞳孔の大きさが極端に変わるのがいちばんの特徴で、犬はそれほど変わりません。ですが、犬は振り向いたときのかわいさや、舌を出して口角が上がると笑っているように見えるなど、猫よりも表情が豊かなぶん、擬人化しやすいので、四字熟語と組み合わせるのにふさわしいと思います。もちろん犬が実際にそう思っているわけではないと思いますが(笑い)」

 そんなかわいらしいさまざまな表情を、森田さんが撮影した写真を中心に、楽しんでみたい。

 ちなみに撮影する際、良い表情を引き出すためには、どうしたら良いのか。

「犬の表情豊かな写真を撮るには、食べ物を使うといいでしょう。私は健康によい鶏肉のささ身を使います。飼い犬であれば食事のとき、『待て』をさせると、次の言葉を待つ時間、目が大きくなり、お座りをするのでシャッターチャンスです」(森田さん)

 よりかわいく撮るためのコツは──。

「部屋の場合なら窓辺のそばに犬を座らせ、外光で体毛を光らせます。そのときボードや布など白いものを壁などに立てかけ、犬の顔に反射光を当てると目に光を入れられます。ひと工夫することで明るい表情が撮れますよ」(森田さん)

 ちなみに、最新の調査では、トイ・プードルが人気の犬種において14年連続の1位だ(2位以下は別掲表にて。出典/アニコム損保「人気犬種ランキング2023」)。

【プロフィール】
写真家・森田米雄さん/1950年生まれ。フォトライブラリー「ノアノア」主宰。犬や猫を中心にペット写真歴30年。2000年、魚眼レンズを使った『はなデカ写真』がブレークし、全米をはじめ40か国で多数商品化された。

取材・文/苗代みほ

女性セブン2023年9月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン
「最高の総理」ランキング1位に選ばれた吉田茂氏(時事通信フォト)
《戦後80年》政治家・官僚・評論家が選ぶ「最高の総理」「最低の総理」ランキング 圧倒的に評価が高かったのは吉田茂氏、2位は田中角栄氏
週刊ポスト
コンサートでは歌唱当時の衣装、振り付けを再現
南野陽子デビュー40周年記念ツアー初日に密着 当時の衣装と振り付けを再現「初めて曲を聞いた当時の思い出を重ねながら見ていただけると嬉しいです」
週刊ポスト
”薬物密輸”の疑いで逮捕された君島かれん容疑者(本人SNSより)
《28歳ギャルダンサーに“ケタミン密輸”疑い》SNSフォロワー10万人超えの君島かれん容疑者が逮捕 吐露していた“過去の過ち”「ガンジャで捕まりたかったな…」
NEWSポストセブン
公選法違反の疑いで刑事告訴され、書類送検された斎藤知事(左:時事通信フォト)と折田楓氏(右:本人SNS)
“公選法違反疑惑”「メルチュ」折田楓氏の名前が行政SNS事業から消えていた  広島市の担当者が明かした“入札のウラ側”《過去には5年連続コンペ落札》
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
反論を続ける中居正広氏に“体調不良説” 関係者が「確認事項などで連絡してもなかなか反応が得られない」と明かす
週刊ポスト
スーパー「ライフ」製品が回収の騒動に発展(左は「ライフ」ホームページより、みぎはSNSより)
《全店舗で販売中止》「カビだらけで絶句…」スーパー「ライフ」自社ブランドのレトルトご飯「開封動画」が物議、本社が回答「念のため当該商品の販売を中止し、撤去いたしました」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
「全てを話せば当然、有罪となっていたでしょう」不起訴になった大物地面師が55億円詐欺「積水ハウス事件」の裏側を告白 浮かび上がった“本当の黒幕”の存在
週刊ポスト
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン