ライフ

阪神・岡田監督の「アレ」や「そらそうよ」の神通力にあやかろう

18年ぶりの「アレ」への期待が高まるにつれ、チケットも高騰(岡田彰布監督/時事通信フォト)

独走で制した(岡田彰布監督/時事通信フォト)

 タイムリーな言葉遣いは、会話術のなかでも重要な要素である。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 球団史上最も早いペースで、阪神タイガースが18年ぶりにアレしました。おめでとうございます。ん? もう決まったからハッキリ言っていいのかな。でも、このあとクライマックスシリーズや日本シリーズがあるから、まだ言わないほうがいいですね。

 ぶっちぎりの強さ以上に注目を集めたのが、岡田彰布監督の「語録」です。代表的なのは「アレ」。昨秋の監督就任以来、優〇のことを「アレ」と言っているのは、選手に余計なプレッシャーを与えないため。ファンやスポーツ紙やテレビも面白がって、いや監督の意図を尊重して、優○のことを「アレ」と言い続けています。

「アレ」の歴史は、けっして浅くはありません。岡田監督は、かつて「優〇」という言葉を口にしたことでチームの調子が崩れた苦い経験があり、オリックス・バッファローズの監督だった2010年にも、交流戦で優〇を狙える位置にいるときにその言葉を禁句にしていました。そのおかげか、オリックスはその年の交流戦で見事にアレします。

 球団の今季のスローガンも、ズバリ「A.R.E.」。3文字それぞれに意味があり、Aは「Aim(明確な目標)」、Rは「Respect(野球や先輩方への尊敬)」、Eは「Empower(さらにパワーアップ)」を表わしています。当初の案は別の単語でしたが、語学に堪能な妻の陽子さんから助言をもらった岡田監督が、修正案として今の3つを強くプッシュしたとか。

 さらに、岡田監督の代名詞にもなっているのが「そらそうよ」です。なんと球団は「そらそうよ」の商標登録を申請し、今年6月に認められました。それを監督に報告したときに「そらそうよ」と言ったかどうかは確認できていません。

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン