ドラ1で3球団競合された高橋周(時事通信フォト)
立浪監督が現役時代につけていた背番号「3」を継承する高橋周だが、今季は86試合出場で打率.215、0本塁打、14打点。三塁のレギュラーを石川昂弥に奪われる形となり、スタメン出場は35試合にとどまっている。本拠地が広いバンテリンドームでコンパクトに安打を積み重ねる打撃スタイルを模索し、2020年に打率.305、7本塁打をマークしたが、立浪監督が就任した2022年以降は出場試合が減り、下降線をたどっている。
2012年ドラフト1位右腕の福谷はプロ2年目の2014年にリーグ最多の72試合登板し、2勝4敗11セーブ32ホールド、防御率1.81をマーク。先発に転向後は2020年に14試合登板で8勝2敗、防御率2.64の好成績を残したが、近年は故障の影響もあり結果を残せていない。今季も14試合登板で3勝4敗、防御率5.17。8月以降に先発から救援に配置転換されたが、9月14日のDeNA戦で1回6安打5失点と炎上。翌15日に登録抹消された。
他球団の編成担当は、こう分析する。
「福谷は投げる球だけ見れば一級品です。直球は150キロ以上計測しているし、少しのズレを修正すれば一軍で十分に通用する。現場の判断になりますが、セットアッパーのほうが向いているのではないか。高橋周は打撃の方向性で迷いながらやっている印象です。高校でナンバーワンスラッガーと形容された逸材で逆方向にも本塁打を飛ばしていましたが、最近はミートに意識を置いているのか強く振れなくなっている。まだ29歳と若いしこのまま消えていくのはもったいない。交換要員次第ですが、トレードで獲得する球団が出てくる可能性はあるでしょう」
ベテランの堂上直倫、福田永将、谷元圭介、大野奨太が今季限りでの現役引退を表明。来季に向けての戦力刷新はもう始まっている。立浪ドラゴンズはトレード、FAで戦力補強に動くか。「嵐のオフ」になりそうな予感だ。
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