国内

岸田改造内閣、翔太郎氏のひな壇写真よりインパクトなし「ピーターの法則」という指摘も

初閣議を終え、記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列中央)と閣僚ら。2023年9月13日午後、首相官邸(時事通信フォト)

初閣議を終え、記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列中央)と閣僚ら。2023年9月13日午後、首相官邸(時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、第2次岸田改造内閣について。

 * * *
“相変わらず、代わり映えがしない”と、ひな壇にかしこまって並ぶ新閣僚たちの写真を眺めた。9月13日、岸田文雄首相が内閣改造人事を行ったが、その顔触れはまるでパッとしない。

 整列写真といえば、今年5月、岸田首相の長男、翔太郎氏が政務担当秘書官の時、首相公邸で開いた忘年会で新閣僚発足時を模した写真が流出して、世間を騒がせた。不適切として翔太朗氏は更迭されたが、あの写真はインパクトが大きかった。整列写真として、あれ以上のインパクトが欲しかったところだが、その顔触れは派閥を重視したのがありありと映し出すようなものだった。

 女性を登用したといってもそれ以上のものはなく、評価には結びつかなかった。報道各社が発表した内閣改造人事に関する世論調査の結果に、それは見えた。朝日新聞は「評価しない」が57%で「評価する」が25%。読売新聞は「評価しない」が50%で「評価する」が27%、産経新聞は「評価しないが」49.8%で「評価する」が33.3%。共同通信は「評価しない」が43.9%で「評価する」が37.6%。どれも「評価しない」が「評価する」を上回った。評価されなければ、期待はされない。内閣支持率がダウンするのも当然だ。

 この結果について岸田首相は19日、「世論調査の結果等は様々なものが出ていると承知しておりますが」と視線をはずして唇をかんでから、「基本的に一喜一憂するのではなく、先送りできない課題について取り組み、そして結果を出すことによって国民の期待に応えていく」と淡々とした表情で述べた。唇をかんで”一喜一憂”という言葉を使うものだから、本心ではきっと世論調査の結果を気にしているのだと思う。

関連記事

トピックス

優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン