(C)2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED (C)2018, “ANIMAGRAD” LTD © 2018, Ukrainian State Film Agency © 『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会

ディマさんが演じるのは、主人公・ルスランのライバルとなる三兄弟の末っ子・ロデー(画像右) (C)2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED (C)2018, “ANIMAGRAD” LTD © 2018, Ukrainian State Film Agency © 『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会

「加減が分からない時がある。話していいことと、いけないことがある、その加減が難しい。理解がまだ追い付かないところがあります。

 私の周りに同年代の人はあまりいなくて、30代以上の人が多いんですけど、礼儀とか厳しさとかが人によって違うから、難しい。話しかけてくる人が、昔の感覚と今の感覚、どちらを持っているか分からない。人に合わせて話すことが大事なので、まだまだいろいろ学ぶ必要はあると思ってます」

 相手がどういう意図で話しているのか、相手の言葉をそのまま受け取っていいのか。日本人同士でも、いわゆる『空気や相手の態度、表情、言葉の裏を読む』『文脈を理解する』ことに疲れてしまうのは度々で、ディマさんが『困っている』と言うのは本当にそうだろうと思う。
 
「ウクライナ人は大体、防衛的な話し方をします。相手に自分が強いって示す、立場上自分が優れているみたいな感じを出さないと、潰されるみたいな感覚がある。私、結構マイペースな人であるんで、ウクライナで口ゲンカばっかりした。自分の立場をちゃんと表明したかったから。
 
 でも、日本へ来て、相手が私に素手で話しかけているのに、私は斧とシールドを持っていると感じる時があって。だからなんかもう、斧を捨ててもいいんじゃないか──? と思ったりします。強い態度を取るんじゃなく、最終的にはジョークに変えればいいんじゃないか? って」

 そう言ったあと、ディマさんは『ああ、今日の発音、バラバラだわ』と言って笑った。

「セリフを言う時は演じることに集中してる。セリフは事前に作られているから、イントネーションや発音に集中できる。でもこうやって話してる時は、何を言うか考える必要があるから、そっちに気を取られて、なんか、あー、バラバラだわって思ってます(苦笑)」
 
 そんなことないですよ、合ってますよと言うと、

「でも今、頭、結構真っ白なので。考えてるって言えるのでしょうか」

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